フリーターは、一度資格を取るために専門学校や大学に通ってから就職した方がいい。
そんな話はよく聞きますよね?
そんな状態でフリーターを続けていると、いずれ就職を考えた時に

と思い、大学や専門学校に通う選択肢を考え始めます。
実際、専門学校や大学を卒業すると、それだけで履歴書に自分の学歴を書くことができるため、高卒・中卒よりも印象が良くなることは事実です。
ただ、この選択肢が正しいか?と問われると、実際はそんなこともありません。
もちろん10代・20代前半であれば学歴を持った方が選択肢が広がりますが、そこそこ年齢を重ねてからもう一度学校に通うとなると、話は変わってきます。
フリーターなら誰もが一度は悩む『学歴の取得』。
今回はこの点について詳しく掘り下げていきたいと思います。
目次
フリーターは大学・専門学校に通ってから就職すべきか?

まず結論から言ってしまうと、フリーターが専門学校や大学に通うのはありです。

例えば、どうしても自分がやりたい仕事があるのに、そこで求められる条件が専門学校を卒業しなければ得られないのであれば、これは学校に通う選択肢を取るべきです。
自分の給与面をアップさせるために、専門学校・大学を卒業してから就職すると、それだけで数年間働くまでの期間が伸びますし、学費で数百万円の出費がかかることになります。
学校に通うと学歴や勉強スキルは身につきますが、その裏で
・数百万円の学費
・数年の働けない期間
これらを差し出さなければなりません。
人生は『何かを得れば何かを失う』ようにできていますので、フリーターが学校に通うかどうかを考える際には、まず
ということです。
もし失うものの割合が大きければ、その選択肢は未来の自分を苦しめることにもなります。
学歴別生涯年収について
もし仮に、今の自分が専門学校・大学を卒業した場合、どれくらい生涯年収に差が生まれるのか?この数字は一度確認しておきましょう。
学歴 | 男性 | 女性 |
中学校卒 | 1億9400万円 | 1億3750万円 |
高校卒 | 2億730万円 | 1億4640万円 |
専門学校卒 | 2億1450万円 | 1億7530万円 |
大学・大学院卒 | 2億7000万円 | 2億1670万円 |
参考サイト:https://www.nenshuu.net/sonota/contents/gakureki.php
これは2017年のデータではありますが、男女別の生涯年収のデータになります。

フリーターが専門学校に通う場合、この数百万円の賃金の差をどう見るかは大切です。
2~3年の勉強期間を確保し、300万円近い学費を支払う価値があるかどうかは働きたい仕事にもよります。
そして大学に通う場合にも、4年間で400万円近い学費を使い、この5000万円の賃金の差を埋めるかどうかはしっかりと判断しましょう。
ちなみに私の見解としては、高卒フリーターとして働いている場合、学歴を持って就職するよりも費用対効果の高い選択肢はあると考えています。
その理由は後半で具体的に解説していきます。
会社側が学歴をどう見ているかを理解しておく!

そもそも、なぜこの世の中は学歴フィルターをかけて人材を確保するのか?
これは正しく理解しておく必要があります。
会社というのは、条件が良く・高い給料で働ける一部の有名企業に多くの人材が集まるようになっています。
学歴フィルターの重要性
つまり、もし学歴でフィルターをかけなければ、あらゆる大学から一部の超有名企業に人材が殺到してしまい、企業の採用担当者が良い人材を見分けることができなくなるのです。


それを考えると、今フリーターの状態からもう一度大学を卒業しても、その大学が有名企業に相手にされるか分かりませんし、学歴フィルターは通ったとしても、年齢の壁で弾かれる可能性もあるのです。
このリスクを考えると、やはり大学・専門学校に通う選択肢はそこまで推奨できるものではありません。
会社側が社会人・フリーターに求めるのは学歴よりも‥

フリーターが学歴を取得したいと考える一番の理由は、間違いなく『給与面が良くなる』ことだと思います。

それを考えると、積極的に学歴は取得した方が良いように思えますが、実際会社側はそこまで学歴は求めていません。
今の時代で学歴よりも求められるもの
もちろん、以前の経済成長をしている日本であれば、学歴を持っている人の方が高い賃金を支払ってもらえたかもしれません。
しかし今の現実を見てください。
現在、大手企業が当たり前のように『45歳以上の早期退職』を募集していますし、日本を代表する企業『トヨタ自動車』の社長が『この先終身雇用を守り続けるのは難しい』ことをメディアで大っぴらに公表しています。
定年まで正社員を確保しておくインセンティブが取れない現代では、一番働ける年代を超えた人たちに早期退職を促し、常に新しい人材を確保する新陳代謝の早い時代に変わってきています。

いくら大卒の方が生涯賃金が高いからといって、それがこれからの時代で通用するとは限りません。
これからの時代は、学歴よりも『いかに時代に適応した働き方ができるか?』ここが一番求められることになります。
フリーターは学費よりも『スキル』に自己投資すべきです!

ここまでの話で、これからの時代で求められる人物像がある程度見えてきたと思います。

私たちが生きるこの現代では、正社員=安定の価値観は少しずつ変わってきます。
もちろんフリーターを続けているよりも正社員になった方がコスパよく働くことができるため、その選択肢は積極的に取るべきです。
しかし、もし自分の年収をアップさせるための自己投資を考えるのであれば、学費として数百万円使うのではなく『未来で資産になるスキル』のために使いましょう。
未来で資産になるスキルとは?
一つの事例ですが、私は以前フリーターをしていた時に、無駄に遊び続けてその日の生活に困ったこともあるため、その時に
と考えたことがあります。

しかし、良く考えてみると、専門学校に通う場合3年で300万円近くの自己投資をする必要があったため、これが果たして自分の将来の資産となるか?と自問自答したところ、実際大して資産にならないことに気づき、途中で路線変更をします。
そして自分で情報収集をしていく中で、これからの時代で伸びる業界は
- IT業界
- 介護業界
この2つだと判断し、そのうちの一つであるIT業界への参入を決断します。
ちなみにIT業界は『完全実力社会』なので、一部の大手IT企業を除いて学歴などは一切必要ありません。
そこに気づいた私は、最初に『プログラミング』『WEBマーケティング』の基礎から勉強していき、結果的にWEBマーケティングを学んで現在独立するまで成長しています。
ちなみに、今の時代『エンジニア・プログラマー』の数が絶望的に足りていないため、数ヶ月プログラミングスクールでプログラミングを学べば、それだけで
『他の会社員よりも高い収入』
を得ることはできます。
プログラミングスクールの費用は、どんなに高くても50万60万円ですから、大学・専門学校に通うより圧倒的に安いですからね。
それなのに普通に年収1000万円が狙える面白い業界なので、こちらは覚えておいて損はありません。
これからの時代は『学歴』はそこまで重要視されない
今の時代、自分の手で稼ぐことができれば、学歴なんて全く必要ありません。
これをもう一度考えて行動を起こしていきましょう。

一つの参考として覚えておいてください。
まとめ

フリーターの立場で学歴を持ちたい気持ちは分かりますが、実際に私自身はその選択肢はコスパが悪い選択肢であると結論を出しました。
もちろん人によっては学歴を取った方が良い働き方ができるかもしれません。
しかし、私のように『自分の手で稼ぎ続けられるスキル』を身につけることを考えた場合、
この2つを満たす業界に参入すべきです。
学歴はあくまでも『企業に入る際に印象が良くなる肩書き』なので、稼ぐスキルとは直結していません。
- 自分が将来的にどう生きたいのか?
- 何を仕事にしたいのか?
ここを考えてから数百万円の学費を支払うようにしましょう。
そうしないと、膨大な時間と学費を失うことになりますからね。



