毎日遊ぶことだけを楽しみに生きていた典型的な底辺フリーターである私ですが、その当時を振り返ってみると、一番に言えることは
『とにかく就職するのが怖かった』
この一言に付きます。
結局、目の前の遊びに没頭した理由も、今の自分から現実逃避して楽して楽しめる遊びを探した結果ですし、就職せずに正社員よりも多くのお金を稼ぐ方法として、その当時は掛け持ちのバイトしか考えつきませんでした。

一度フリーターとして働いてしまうと、そこから社会のレールに戻り正社員として仕事をすることが異常に怖くなります。
この恐怖に耐えられず、やりたくもないフリーター生活をズルズルと長引かせてしまい、結果的に自分の人生を生涯フリーターとして過ごさなければならない人もたくさんいます。
『フリーター』と一言で片付けても、人それぞれそこに到るまでの人生はまるで違います。
ただ、一つだけ言えることがあります。
それは
『フリーターになると、誰もが就職することを恐れるようになる』
ということです。
なぜフリーターになると正社員になることに対して恐怖心が生まれるのか?
ここでは、その本質的な原因と対処法について私の体験談を交えながらお伝えしていきます。

今の怖さから逃げるためにフリーターを続けることほど高いリスクはないため、なるべく早い段階で恐怖心を克服して行動を起こすことが重要です。
目次
なぜかフリーターをすると正社員になるのが怖くなる

まず、結論をお伝えしてしまうと、フリーターが正社員になることを恐れるのは人間の本能的な部分を掘り下げれば至極当然の感情です。
そもそも人間には『ホメオスタシス機能』が備わっています。

例えば、断崖絶壁の崖に立った時、人は誰しも『怖い』という感情と同時に『ここから離れたい』と思います。
この断崖絶壁は自分の命を脅かす危険性が高いため、無意識的にその場所を避けるように怖いという感情を作り出しているのです。
このホメオスタシス機能がなければ、人間はとうの昔に絶滅しています。
暑いところに行けば汗をかく(体温を下げるため)
寒いところに行けば体が震える(体温を上げるため)
何も考えずとも呼吸をする(酸素がなければ死ぬため)
この本能的な部分を考えると、フリーターが正社員になることを恐れるのは当然です。
そもそも、フリーターは給料は正社員よりも低いとはいえ、最低限の生活を維持する環境は整っています。

そうなれば、自分の命を守っていた生活を手放すことになるため、当然本能は
『正社員にならないでよ〜!』
と懇願してくるわけです。
つまり何が言いたいかというと、フリーターのほぼ全員が
『正社員になることを恐れる』
ため、これに関しては自分を悪い方向に考える必要はないのです。

ちなみに、この恐怖に打ち勝つ対処法は、記事の後半で具体的にお話ししていきます(めっちゃ簡単な方法です)。
なぜフリーターが正社員になるのを恐れるのか?

人は、本能的に今の生活を維持したいと考える生き物なのは変えることはできませんし、変えたら絶滅するのでこの本能は受け入れるしかありません。
では、その本能的な部分ではなく、なぜフリーターが正社員になることを恐れるのか?その具体的な点も掘り下げていきましょう。

その根本は『ホメオスタシス機能』が無意識的に出している信号ではありますが、それ以外にもフリーターが正社員を拒絶したくなるいくつかの原因があるのです。
今の環境を抜け出して働き方・環境の両方が変わるから
フリーターを抜け出すということは、フリーターから正社員になる変化もありますが、当然『環境の変化』もあります。

仮に、今の職場でフリーター→正社員になれば、環境の変化はそこまでないため、別の職場で正社員になる恐怖よりは軽減されるはずです。
環境が変われば、当然人間関係が一新されますし、今までのルーティーンが通用しなくなるため、一からその環境に適応しなければなりません。
この『1から全てを作り上げていかなければならない』ことを考えると、やはり『環境』が自分の恐怖を増大していると考えられるのです。
正社員=大変という価値観が植えつけられているから
そして私たち日本人は、とにかく今までの人生で正社員=正しいという価値観を刷り込まれています。

つまり、世の中の価値観は『正社員は安定しているけど、それ相応に大変』だと認識されているため、フリーターが正社員になると
『仕事が大変になる』
と刷り込まれているのと同じなのです。
実際、フリーター をしている方も、正社員になることを考えると

と思ってしまいませんか?
実際は、フリーターも週5で働けば正社員と大して労働時間は変わらないのですが、仕事に責任感が生まれるため、多少正社員の方が大変なことは事実です。
ただ、これを『恐怖』と認識するほど大変ではないため、これはやはり『小さい頃からの洗脳が邪魔をしている』と言えるのです。
周りがフリーター ばかりだから
そして私たち人間は、ほとんどの場面で『同じような立場の人間同士で連む』ことになります。

私も経験があるのですが、同じ職場で働いている一人が、ある日突然

と言うと、基本的にその人が抜けた後は今までの関係を維持することが難しくなります。
なぜなら
『自分はまだフリーターだから』
です。
多くのフリーターは、学校の同窓会や集まりに参加するのを嫌がります。

これもまた『同じような人間と連む』ことに当てはまりますよね?
つまり、正社員として働く人が大したことなくても、なぜか自分がフリーターの立場になると、正社員が上の立場、フリーターが負け組のような感覚を無意識的に持ってしまうのです。
これは私がそうでした。
周りは何も変わってはいません。
変わっているのは『自分自身』だけです。
人生なんて、一歩踏み出して実際にやってみれば
『なんだ!大したことないじゃん!』
と思えることは山ほどあります(というより大半はそうです)。
フリーターから正社員になることに関しても、結局自分が正社員になってしまえば『今まで感じていた恐怖はただの幻想』だったことにすぐに気づきます。
フリーターを抜け出すのが怖いときに嫌でも行動したくなる材料

結局、どんなに励まされてどんなに応援されても、行動を起こすのは自分しかいません。

私が知っているのは
『一生フリーターを続ける人生はコスパが悪すぎる』
ただこれだけです。
とはいえ、こんな偉そうなことを言っている私も、数年前は
『毎日遊びながら借金一歩手前までいった最底辺のフリーター』
ですから、フリーターを抜け出したくない気持ちは死ぬほど分かります。
なのでここでは『なぜフリーターだった私が行動を起こして人生を変えられたのか?』その理由を話していきます。
ただ遊ぶ日々を続けていく中で『自分の未来』を真剣に考えた
私がフリーターを抜け出す恐怖に打ち勝った一番の理由は
『それ以上の恐怖を自ら作ったこと』
でした。

ただ、毎日のように遊んでいると、楽しいと感じる時もたくさんありますが、当然
ことも経験します。
私の場合、ある程度お金の使い方は理解していたため、基本的には全財産が尽きることはありませんでした。
しかしその後、歯止めが効かなくなって
『自分の全財産を失う』
経験をしたことにより、その時初めて自分が今何をしているのかを真剣に考えたのです。
はっきり言ってしまえば
『ただの遊びを毎日やって得たものは何もない。失ったものは膨大な時間とお金だけ』
この事実を真正面から受け入れようとした時、自分が取り返しのつかないことをしたことに気づきます。
お金もない
職歴もない
おまけにスキルも何もない
毎日遊びをしていれば、当然このような状況に追い込まれます。
唯一の救いは『借金をしなかったこと』でした。
ただ、周りは社会人として一生懸命働いてスキルを身につけ、お金を稼いでいるのに、自分はスウェット姿で適当に遊んでいるだけの人生。

そして、今の自分が正社員になる恐怖よりも
の方が圧倒的に上回ったため、結果的に正社員になるための行動を起こす時に躊躇いはありませんでした。
実際ニート・フリーターの末路は思っている以上に悲惨です。
参考:ニート・フリーターを続けた末路は夢も希望も失う残酷な世界だった!?
まぁ結果的には『独立』の道を選択したんですけどね。
フリーターを抜け出す際の恐怖に打ち勝つ一番の特効薬は
『それ以上の恐怖』
これしかありません。
今自分がフリーターをしているのであれば、そのままの姿で10年後・20年後の自分を想像してみてください。

それさえあれば、あとは自分が何を思い、どう行動するのかは時間の問題です。
フリーター一生涯続けて本当の意味で幸せになっている人に、私は今まで会ったことがありませんからね。
まとめ

人生なんてどう生きようとその人の自由です。
しかし、目の前のちょっとした恐怖に怯えて何も行動を起こさないと、自分の人生がとてつもなく狭い範囲でしか生きられないことに気づきます。

しかし、人生は『やった後悔よりもやらなかった後悔の方が大きい』ため、死ぬ時に生涯フリーターの人生を誇れることはまずありません。
今目の前にある恐怖が『自分の命を脅かすもの』であれば、そこを避けることが懸命ですが、それ以外の場合に関しては、行動しなかった方が後悔することになるため、ぜひ取り返しのつかない後悔をする前に人生を変えていきましょう。



