フリーターの立場から正社員になろうとした場合、必ず企業側との面接を避けることはできません。
アルバイトの面接とは違い、正社員になる場合には当然ビシッとした格好で内容のある回答をしなければ採用されることはありません。
そもそも、アルバイトと正社員の一番の違いは『立場』です。

日本は正社員を簡単に切れない国ですから、一度採用すればよほどのことがない限り雇い続けなければならないのです(アルバイトや派遣は速攻で切れますが)。
そのため、採用を決めるまでにかなりの時間や労力をかけて人材を厳選しているのです。
その採用までの過程の中で特に重要となるのが『企業側への志望動機』です。
実際、私が就職活動をしていた時は、この志望動機に対する考え方がかなり甘かったため、就職サービスの担当者に色々と指導を受けた経験があります。
そもそも、毎日遊びしかしていないフリーターでしたから、当然社会の常識なんて何も分からず、正社員になれる気もしませんでした。

世の中にはフリーターの立場から正社員への道を切り開いている人たちがたくさんいますが、その人たちはもれなくこの志望動機の答えがしっかりとしています。
目次
フリーターの場合志望動機がとにかく大事な理由

まず最初に志望動機の答え方を知る前に、とりあえず一つ考えて頂きたいことがあります。
それは
『企業側が一番採用したくない人材はどんな人か?』
これです。
フリーターの立場から正社員になるということは、当然企業側の視点から見れば
を抱えることにはなりますが、それ以上に一番採用したくない人材はどんな人かが分かれば、この志望動機を答える本質が見えてきます。
この質問に対しての答えは一つではありませんが、まず一番に言えることは
『正社員になれればどんな会社でも良い』
このような考え方をしている人材が一番嫌われます。

数ある質問の中でも、この志望動機が特に重要視される理由はいくつか挙げられます。
多くのフリーターが同じことを答えるから
企業側が興味を持つ人材の前提としては
『他の面接者とは違って印象に残る人』
これが前提にあります。
想像してみてください。
あなたが応募した企業には、求人をかけた瞬間何十人・何百人の応募が来ることになるため、それら一つ一つの人間をくまなくチェックすることなんてできません。
書類審査がある企業であれば、その時に8割落とすというデータもあるくらいですから、基本企業側からしたら面接者なんてみんな同じに見えています。

フリーターから就職する場合は、その横並びのラインのかなり後方からスタートすることになるため、正直不利な要素を抱えていることは事実です。
そうなると、周りのフリーターの面接者と同じありきたりな志望動機を伝えたとしても、面接官は

と心の中で思っているのです。
企業についての情報を調べる熱意があるかを見るから
どんな企業の面接であっても、まず最初に聞かれることは『志望動機』です。
これが何を意味しているかというと、企業側はとにかく時間を無駄にしたくないため、その人の詳細な情報を知る前に、まず最初に志望動機の段階で
自社を選んだ理由
自社で働きたい熱意
この2つは絶対に聞き出しておきたいと考えています。

日本には数え切れないほどの会社が存在します。
その中でなぜ自社を選んだのか?これが明確になっていない時点で、働きたい熱意がないと判断されます。
恋愛で言えば、好きな人を振り向かせるためにその人のことを徹底的にリサーチし、その人が喜びそうなことを提供した上で、最終的に熱意のこもったアプローチをすれば恋心は揺らぎます。
それと考え方は同じです。
企業側も本音では『他の会社ではなく自社でどうしても働きたい!』そんな熱意を持っている人を求めているのです。
とはいえ、フリーターの立場で正社員を目指した私からすると

と思ってしまいますが、それは表に出さずに面接するのが暗黙の了解です笑。
周りのフリーターたちよりも印象に残る回答をし、企業側に熱意の伝わる志望動機を作成できれば、それだけで面白いように面接で好印象を残せるでしょう。
この考え方は恋愛にも応用できますからね。
就職成功率が上がる志望動機の答え方の3つのポイント

実際に具体的な志望動機の答え方に関しては、あなたが利用している就職サービスの担当者とのヒアリングで作り込んだ方が成功率は高まるはずです。
もし就職サービスをまだ利用していないのであれば、特に面接サポートが強いところをこちらで紹介しておきます。
ここでお話しする内容は、具体的な答え方ではなく『コツ』になります。
企業が求めている人物像をしっかりと盛り込む
会社で働くということは、その会社の理念を背負って仕事をすることになるため、当然その理念を理解していることを企業側に伝えなければなりません。

スキルで及ばない分、せめて企業が求める人物像を徹底的に自分の強みにマッチさせることによって、内定を勝ち取ることはできるはずです。
過去の経験を志望動機に繋げる
そして、私のように過去にフリーターの時期を長く過ごしていたような人間は、その時の正社員として働いていない時間を消すことはできません。
つまり、過去のフリーターの人生を受け入れて企業に伝えた上で、その経験を自分の今の志望動機に繋げることが大切なのです。
フリーターの場合
『なぜ正社員として働かなかったのか?』
これは間違いなく聞かれます。

つまりフリーターの過去をシーンとして捉えるのではなく『自分の人生のストーリー』として伝えることで、その過去があって今の自分があると話すことができるのです。
実際、この回答を上手くできずに
抽象的な回答で誤魔化す
どんな企業でも当てはまる志望動機
自分の利益だけを考えた回答
これらの失敗をしているフリーターは山ほどいます。
フリーターの志望動機は『差別化』できれば勝ち!

結局なぜ面接で落ちるのか?ここを突き詰めていけば単純に
に他なりません。

人材不足に悩むブラック企業であれば、適当な面接でも雇ってくれる可能性はありますが、実際本当に正社員になりたいのは
『多くの人が働きやすいと感じる職場』
です。
つまり、ある程度の競争から抜きに出て自分を採用してもらう努力をしなければここで働くことはできないのです。
そこで最も大切になるのは『差別化』です。

過去のフリーター経験を元に、自分はどこで他の人と差別化ができるか?とりあえずこれを考えることから志望動機の作成はスタートします。
どうしても自分一人で志望動機を作ることが難しい場合には、一人で悩まずに就職サービスの人間を頼ってみてください。
数々のフリーターを正社員へと導いてきた就職サービスの担当者であれば、あなたの過去を強みにする術を理解しているはずですからね。



