
自分が正社員の立場で働いていると、誰もが一度は頭をよぎるこの選択肢。
過去に自分がアルバイトをしていた時や、今の職場でバイトとして働く人の存在を見たりすると、正社員として責任を押し付けられる働き方から抜け出してそっち側に周りたい‥そう考えることはあります。
私自身、週5で遊ぶフリーターをしていた時は、バイト先で正社員として働く人から

と嫌味とも取れるような言葉を何度もかけられたことがあります。
当時はこの言葉をただの嫌味にしか取っていませんでしたが、自分も色々と経験してくると、その言葉の意味が痛いほど分かるようになってきます。
人生をどう生きようと自由ですが、ここでは
『正社員を辞めてフリーターになる選択肢は人生を楽にするのか?』
これをテーマに話を進めていきたいと思います。
今回の内容は、過去にガッツリフリーターをしていた私が書いていますので、これからフリーターになろうとしている方には、おそらくかなり参考になる内容かと思います。
目次
正社員からフリーターになると人生超絶楽になるは本当?

まず最初に私の明確な結論からお伝えしますが、正社員からフリーターになる選択肢を取るのは
『絶対におすすめしません!』
ということを前提として理解しておいてください。
まず、正社員として働くのが辛いと感じる理由はいくつかありますが、大きく分ければ2つ
このどちらかだと思います。

これを言葉を選ばずに言ってしまえば
これが誰しもが望む本音だと思います。
つまりフリーターの選択はあくまでも『一つの選択肢』であって、正社員からフリーターになること自体は問題解決にはならないのです。
問題なのは、正社員を抜け出すことではなく
『今働いている職場が自分を苦しめている』
ため、その環境以外で正社員としてちゃんと働ければ、フリーターの選択肢を取る必要はないのです。
自分を苦しめる職場なんて速攻でおさらばした方が良い
ここまでの話で
『正社員の働き方が辛いからフリーターに逃げたい』
というのはあくまでも一つの選択肢であって
『今の職場が辛いからそこから抜け出したい』
この気持ちが本音であることは伝わったかと思います。

職場というのは、仕事自体は自分で選ぶことができますが
『人間関係を選ぶことは絶対にできない』
ため、憧れの仕事で正社員になれたとしても、そこに頭のおかしな上司がいれば、そのその職場が毎日地獄と化します。
実際街を見渡してみれば分かりますが、世の中にはどう考えてもおかしな人間はいます。
満員電車でいきなり因縁つけてきたり、何かとすぐに怒鳴ってきたり、ぶつかっても一切謝らないような人間は一定数必ずいます。
つまり、今自分が働いている職場に害となる人間がいても、それは確率的になんらおかしなことではないのです。
大切なのは
『この自分にとって害となる人間・職場に人生を壊されないこと』
ただこれだけです。
自分の人生は自分で守るしかありません。
自分が壊れてしまいそうになれば、最終手段として退職届を出したり退職代行をー使って速攻で逃げるのもありです。
正社員を辞めた後の避難先をフリーターにすべきかをガチで考えてみる

自分を苦しめる会社を辞めること自体は私も大賛成ですが、最初の本題である
『正社員からフリーターになる』
この選択肢が自分の人生をプラスに変えてくれるか?これは本気で考えるべきことです。
途中でもお伝えした通り、正社員からフリーターになりたい理由は、本心はフリーターになりたいわけではなく
はずです。

私がなぜここまでフリーターになることをおすすめしないかというと、それは
『私が実際にフリーターをしていた過去で苦しんだことが多い』
からです(特に収入面)。
私は数年間遊ぶだけのフリーターをしていた時期がありますが、そのときの私はただの『廃人』でした。
毎日スーツを着て電車に乗っているサラリーマンがいる中、私はジャージにスウェット姿で朝一ゲーセンなどで遊んでいました。
そしてバイトの時間がくればお店で働き、そこからまた翌朝起きれば遊ぶことを楽しむだけの人生。
正社員には正社員の苦しみがありますが、フリーターになると必ず抱える悩みとして
この3つを全て抱えることになります。
どうにもならない状況であればフリーターの選択肢を避難先として考えても良いですが、今の正社員の仕事が嫌だからフリーターを選ぶとなると、これら3つを抱えて自分の人生を悪い方向に進ませる可能性が極めて高いのです。
一つの参考値として、フリーターを続けた人の次の就職率は以下の通りです。
フリーターの期間 | 就職成功率 |
6ヶ月以内 | 64% |
7ヶ月~1年 | 58% |
1年~2年 | 52% |
2年~3年 | 58% |
3年以上 | 48.9% |
参考資料:https://www.jil.go.jp/institute/reports/2012/documents/0148.pdf
半年を超えなければ6割以上がまた就職を成功させることができていますが、半年を超えると一気に就職成功率が下がっていきます。
つまりフリーターの期間を経るリスクを考えると、今の職場が辛いから一番の選択肢としてフリーターを選ぶのはかなりのハイリスクなのです。
今の職場で正社員の働き方が辛い場合
もし金銭的な事情でやむを得なくフリーターを選択するのであれば、フリーターの期間が長くならないためにも、バイトをしながら次の一歩を踏み出すための準備は必ずしておく必要があります。
今の正社員の職場からようやく解放された!→次の仕事が決まるまでとりあえずバイトで食い繋ごう!→バイトは楽に仕事ができるから今のままでいっか!→フリーターの期間が1年2年と長くなり、気づけば就職できなくなっていた‥。

こうなると社会復帰は絶望的になるため、もしフリーターの選択肢を選ぶのであれば、バイトをしつつ『フリーター向けの就職エージェント』などで次の仕事先の相談や面談をして1歩でも良いので前に進んでおくことが大切です。
実際転職エージェントは『無料』で誰でも利用可能なので、ここで情報を取り入れながらフリーターをしていれば、次のステップもスムーズに進むことができます。
フリーターをしながら次の進路のために行動を起こしていれば、当然再度正社員になる際も目的なくフリーターをしていたわけでないことを説明できます。
この差は思っている以上に大きいです。
会社の仕事以外にやりたいことができた場合
ではもし仮に、今の正社員の働き方が嫌なのではなく
『どうしても正社員以外にやりたいことができたからあえてフリーターを選ぶ』
となった場合はどうなのか?
これに関しては
この2つは徹底しておきましょう。
例えば、30代になってから

と決意した場合、これが実現できる可能性を考えると、絶対にオススメはできません。
なぜなら、実際にプロとして活躍している人の多くは、天性の才能を持っているか、もしくは10代20代の頃に死に物狂いで努力を続けてきた人たちです。

もし仮に超絶努力ができるのであれば、間違いなくサラリーマンの時点で圧倒的な結果を出しているはずですからね。
人とは違う(ここでは会社員以外の選択肢)ことをする場合、前提として
『99%の人は夢を叶えられずに会社員に戻っていく』
ことは必ず頭に入れておくべきです。
芸能界だって、テレビに出演できる100人前後の枠に、全国の日本の人口1億人以上の人の中から厳選された人たち数千人でその枠を奪い合うわけです。
生半可な気持ちじゃ生き残れるわけがありません。
他にも、漫画家やミュージシャン、作家・俳優なども同じです。
これらを実現することの難しさ、そしてそれを実現させるためにフリーターを選ぶ選択肢がどれだけリスクを背負うことになるのか?これはもう一度冷静に考えるべきです。
もし私が夢を追うならばこうする
ただ、私は夢追い人は好きなので、否定だけして終わりにはしません。
私が否定しているのは
『夢を追うためにわざわざフリーターの選択肢を取るのは効率が悪い』
と考えているだけです。
そもそも今の時代は、自分の時間を時給で切り売りする以外に稼ぐ方法が山ほどあります。

しかも働く場所も基本的に自由ですから、企業に拘束される時間もほとんどありません。
つまり、何か一つ自分でスキルを身につければ、現代では
『最低限食っていくだけのお金は誰でも稼げる』
ため、わざわざ自分の人生の1時間を1000円前後で企業に売る必要はないのです。
生活できるレベルのお金を稼ぐ方法としてオススメなのは
ライター業:月に10〜15万円は稼げる
WEB制作:プログラミングを数ヶ月学べば月20万円は稼げる
広告ビジネス:スキルを身につければ月20万以上は稼げる
この辺りの情報は積極的に取ってみても良いでしょう。
一度自分の手で稼げるようになると、いかにアルバイトが自分の時間を無駄にしているかが一瞬で分かります。

大事なのは『お金よりも時間が大事』この価値観を必ず頭に入れておくことです。
夢を追うのに夢を追う以上の時間をバイトに捧げている人が多すぎますからね。
これじゃ99%の人が失敗する理由も理解できてしまいます。
元フリーターからの助言『フリーターは蟻地獄』

人生の中で一つの経験として『フリーター』をやってみても良いかもしれません。

人生はやり直しのきかないロールプレイングゲームです。
テレビゲームのように途中でリセットできれば何をやっても怖くはありませんが、私たち人間はその瞬間の選択が
『人生を絶望へと導く可能性・成功へと導く可能性』
を秘めています。
フリーターの選択肢は、高い確率で『前者』の道へと誘います。
最初の数ヶ月はフリーターをしていて楽しい時期が続きますが、そこからは人生がどんどん堕落していき、気づけばフリーター同士で傷の舐め合いをしながら
『まぁ人生なんとかなるっしょ!』
と危機感が薄れていきます。
そして気づけば周りのフリーターたちがどんどん就職していき、気づけば自分だけがその職場でフリーターとして取り残される‥このような光景を私はリアルに見てきました。

その人は年齢的にもフリーターを抜け出すことが難しいため、現状を受け入れて不満を言いながら毎日を生きています。
これがフリーターのリアルな現実です。
参考:【実体験】フリーターで何が悪い!そう思っていた昔の自分に伝えたいこと!
何度も言うようですが、今の正社員が辛いのは『今の職場に問題がある』可能性が高く、その逃げ道をわざわざフリーターに設定する必要はありません。
職場が辛い・最悪な環境であれば、別の環境で居心地良く働ける正社員の仕事を探せば良いだけです。
『正社員を辞めてフリーター生活をする』
これは正社員であれば誰でも選べる選択肢ですが、実際にフリーターをして絶望を味わった私から伝えたいことが今回の記事で理解していただければ幸いです。

フリーターが楽しそうに見えるのは、結局『表面的な部分だけ』です。



