これからハローワークを利用して就職活動をする場合、忘れてはいけない大切なものが『紹介状』になります。
転職サイトなどを利用してきた方からしたら

と思われるかもしれませんが、実はハローワークを利用する場合には紹介状が必ず必要になります。
なのでここでは、一度利用したことがある人だけが知っているこの『ハローワークの紹介状』について詳しくお伝えします。
- なぜ紹介状が必要になるのか?
- どのようにして紹介状を貰うことができるのか?
- 紹介状を受け取った後の事態や有効期限はいつまでなのか?
色々と疑問が出てくると思いますので、ここではそれらの情報を一つ一つ紐解いていきます。
目次
ハローワーク紹介状とは一体何なのか?

とりあえず最初にハローワーク利用者に覚えておいて頂きたいことは、これからハローワークで仕事を紹介してもらう場合には
『ハローワークの紹介状は必ず必要』
になります。
ハローワークが紹介状を発行する理由は大きく3つ

この助成金を国から受け取るためには、ハローワーク経由で人材を紹介してもらった証明が必要になるため、必ず紹介状が必要になるのです。
そしてハローワーク側も、ハローワークで扱っている求人のどこに人を紹介したかを管理する必要があるため、企業側に控えの紹介状を渡し、原本の紹介状をハローワーク側が保管することによって正確な記録を残すことができます。
つまりはっきりと言ってしまえば、私たちハローワークを利用する求職者にとって、この紹介状は特別メリットがある訳ではなく、企業とハローワークの事情で発行しているただの書類でしかありません。
・私たち求職者が紹介状を貰っても受かりやすくなるわけではない
・企業はハローワーク経由で採用すると国から助成金が貰える
・ハローワーク側は紹介状があることによってデータの管理がしやすい
・ハローワーク利用時にはこの紹介状が必須
ハローワーク紹介状もらい方
ここまでの話で、ハローワークが私たち求職者にとって何のメリットもないことが分かったところで、実際のもらい方について解説していきます。

とはいえ、このハローワークの紹介状を貰う方法はシンプルです。
流れとしては
パソコンで実際に自分で調べます
受付で再度求人の確認をしてから相談員が企業側に連絡します
紹介状発行までは数時間かかるのでそれまで待つことになります
注意点としては、紹介状を貰う場合は『企業側の了承』を取る必要がありますので、万が一自分がハローワークを利用している時間に企業の採用担当者が不在であれば、紹介状を貰う日が後日になることも考えられます。
基本的にはハローワークが利用できる時間帯であれば、紹介状を発行して貰うことはできますので、とりあえず足を運んで相談員に声をかけてみてください。
ハローワークの紹介状を利用する際に必ず覚えておくべきこと!

これからハローワークを利用して紹介状をもらう場合、いくつか守らなければならないことがあります。
企業によって紹介状の提出方法が異なる
ハローワークから紹介状を発行してもらうと、その後に企業側に必要書類を提出することになります。
これは企業によっていくつか提出の方法が異なりますが、主に
- 面接の際に直接手渡しをする
- 事前に郵送しておく
この2つのどちらかになりますので、この点に関してはあらかじめ理解しておきましょう。
基本的には『重要書類と一緒に郵送』する形となります。
提出する場合は紹介状は一切折らずに送る
これに関しては、企業側に送る書類全般に言えることですが、履歴書や職務経歴書・紹介状は折らずに封筒に入れて送りましょう。
郵送するものとしては
- 送付状
- 紹介状
- 履歴書
- 職務経歴書
この4つが必要になります。
書類に関しては、重要なものから順に上から入れておきましょう。
ハローワークを利用した場合は、履歴書や職務経歴書よりも紹介状の方が重要度が高くなります。

送る際に大きさや重さによって若干料金が変動することがありますので、これらの重要書類に関しては、できれば郵便局の受付で直接お金を支払って送ることをお勧めします。
ハローワーク紹介状に関するよくある質問

上記の流れを経れば、ハローワークから紹介状を受け取り、企業側に書類を送るまでをスムーズに終わらせることができます。

紹介状の情報や基本的な流れは解説してきましたが、利用する際にいくつか分からないポイントが出てくると思いますので、ここでは紹介状に関するよくある質問をいくつかまとめておきます。
この紹介状の発行枚数に関しては、ハローワークの店舗によって差があるようですが、基本的には複数枚の紹介状を発行してもらうことは可能です。
一つの企業に絞って就活をするよりも、一度に何枚か紹介状を貰い面接を受けた方が効率よく仕事が探せます。
ただ、手当たり次第紹介状を貰って面接を受けることは逆に就活の効率を下げることになりますので、多くても一度に3〜4枚程度に留めておきましょう。
これに関しては、紹介状をハローワーク側に電話で依頼することはできるようですが、結局企業に送る紹介状のコピーを貰うために一度ハローワーク店舗に足を運ぶことになります。
時間がない場合には電話でハローワークの担当者に相談するのも良いですが、二度手間になるため、基本的には直接ハローワークに足を運んで受け取るようにしてください。
ハローワークが発行してくれた紹介状に関しては、企業との面接を受ける権利は与えられますが、必ず面接しなければならない規則はありません。
ただ注意点としては、紹介状を貰った時点で『ハローワークの担当者が企業の担当者に連絡をしている』ため、もし辞退する場合には必ず一言連絡を入れましょう。
やはり連絡もなしに紹介状を破棄されると、ハローワーク側・企業側にあまり良い印象を与えません。
結局就活は『印象が全て』なので、ここをおろそかにすると回り回って自分の首を絞めることにもなります。
これに関しては、結論を言ってしまえば応募はできますが、ハローワークに求人を出している企業からの印象は最悪になります。
例えば、ハローワークに載ってる求人を見て、あえてハローワークを通さずにいきなり履歴書の入った封筒を企業に送りつけたら、あなたが担当者だった場合どのような印象を受けるでしょうか?
ハローワークに求人を出している企業は必ず『ハローワークの紹介状が必要』と記載しているはずです。
ここを踏み越えて応募することは可能ですが、おそらくそのやり方で良い結果が得られることはまずないと考えておきましょう。
その他ハロワークの利用時の注意点に関してはニート・フリーターがハローワークを初めて利用する時の注意点を読めば解決できます。
まとめ

ハローワークの紹介状に関してまとめておくと
- 私たち求職者にとってハローワークの紹介状は必須だがメリットはない
- 企業側はハローワーク経由で人を採用すると助成金がもらえる
- ハローワークの紹介状は書類としての重要度は高い
- ハローワーク経由で仕事を探す場合紹介状の取り扱いは十分に注意する

個人的にはハローワークでの就活はあまり推奨してはいませんが、もしこれから利用しようと考えている場合には、とりあえず上記で紹介した内容を守ってスマートな就活を行ってみてください。



