『中退』というのは、この正社員信仰の強い日本では一つのタブーとされる選択肢になります。
一度大学や専門学校・高校を中退してしまうと、当然周りからは

なんて否定的な意見を言われることも増えますが、私からしたらこれは少しおかしな話だと思ってしまいます。
そもそも社会人なんて、社会に出てからスタートするわけですし、学校で学んだことがそのまま社会で活かせるようなスキルはほとんどありません。
それなのに、ただ大学や専門学校を卒業せずに中退しただけで、残りの人生が決まってしまうなんておかしな話です。
そんなおかしな話がまかり通っている現代なので、ここでは専門学校中退者に向けて良い条件の仕事を見つけるための具体的な方法をお伝えしていきます。
目次
専門学校中退だと仕事がないは嘘です!

まず明確に言えることですが、専門学校を中退したくらいで働ける仕事がなくなるのはまず嘘です。
そもそも、専門学校を中退した場合、扱いとしては『高卒』になりますので、求人で
このような仕事に応募できなくなることは事実です。
ただ、これは仕事がなくなるのではなく『選べる仕事の選択肢が減る』だけなので、そこまで悲観的に考える必要はありません。

- 高卒以上
- 未経験OK
- 学歴不問
これらの条件で募集している企業は山ほどありますから、とりあえず就活のやり方を間違えなければ仕事に困ることは考えづらいです。
学歴による生涯賃金の差について
ただ一つだけ頭に入れておかなければならないことは、この国が作った
『学歴による生涯賃金の差』
です。
このデータに関しては、正直『その時代によって大きく変わる』ことになりますが、今出ているデータでは
高卒の生涯賃金 | 2億4000万円 |
高専・短大卒 | 2億3900万円 |
大学卒 | 2億8600万円 |
このような数字となっており、高卒と大卒では4600万近くの差が生まれてはいますが、高卒と専門卒・短大卒ではほとんど生涯賃金に差はありません。
そしてもう一つ大事なことは
の話なので、今の時代にはおそらく全く当てはまりません。
すでに日本のトップ企業である『トヨタ』の会長が公のメディアで
『終身雇用は難しい』
と発言しています(異例のこと)。
参考元:日経ビジネス

そして現代は、大企業が『40才定年で大規模なリストラ』もすでに行なっているため、これからは40代で退職することが当たり前になってきます。
つまり高度経済成長時代に作られた『定年退職』と『終身雇用制度』がこれからの時代壊されることがほぼ確定しているため、上記の生涯年収のデータは現代ではほとんど当てはまらない数字となるのです。
定年まで働けた昔は『年功序列で収入が上がる仕組み』が作られていましたが、これからは高齢者と若者の比率が逆転します。
つまり年功序列で収入を上げてたら会社が崩壊する(若い世代が支えられない)ため、この制度は早い段階で壊すしかないのです。
それを考えると、これからは学歴による生涯年収を計算するよりも
に成長することの方が遥かに大事になるのです。
専門学校中退したらハローワークを利用するのが正解なのか?

- 団塊世代の一斉退職
- 少子高齢化による若者の減少
これを考えると、専門学校を中退したくらいで若者が就職できないはずがないことはすぐに理解できますよね?
それなのに、多くの若者は学歴志向が強いため、一度学校を中退したくらいで人生が終わると本気で信じ込んでいるため、悲観的な考えからハローワークの選択肢しか選ばないのです。

なので専門学校中退者がハローワークを利用すること自体は『正解』でもあり『不正解』でもあるのです。
専門学校中退から就職を実現する具体的なルート

これからあなたがどのような仕事を選びたいかは私には分かりませんが、専門学校を中退してから就職を実現する方法はいくつかあります。
1,ハローワークで仕事を探す
2,エージェント経由で仕事を探す
3,スクールなどでスキルを身につけてから仕事を探す
一つずつ解説していきましょう。
1,ハローワークで仕事を探す
これは、学校を中退した人の多くが利用する手段ではありますが、ハローワークを利用するメリットとしては
- 国が運営する機関で仕事が探せる
- 未経験・スキルなしでもOKの求人が多い
- 短期間で仕事を見つけやすい
ハローワークは地元に根付いた求人を扱っているため、今自分が住んでいる地域で仕事を探すのには適した環境です。

しかし当然ハローワークを利用するデメリットもあります。
企業側が無料で求人を載せられる(ブラックが含まれやすい)
中退を毛嫌いする企業が多い
人材獲得に費用がかけられない企業がある(経営難の可能性が高い)
ハローワークの実態に関してはフリーターがハローワークに足を運ぶと泥沼にハマる件でも詳しく解説していますが、とにかくこの機関は闇が深いです。
もちろん良い求人を見つけられることもありますが、専門学校を中退して最初の選択肢としてハローワークを選ぶのは、ややリスクが高めな選択肢であることは間違いありません。
2,エージェント経由で仕事を探す
中退者にとりあえずオススメする方法としては、こちらのエージェント経由での仕事探しです。
ハローワークの仕事は、国が運営する機関なので、とりあえず
『利用者に仕事を紹介すること』
であり、これ以下でもこれ以上でもありません。

しかしエージェントの場合、運営しているのが『民間』ですから、エージェント利用者が就職できなければ給料が貰えない・会社が倒産するリスクがあります(エージェントは企業に人材紹介をすることで利益を出すため)。
つまりエージェントの担当者は、全力で私たちの就職支援をサポートしてくれるのです。
- 就職するまでのサポート
- 就職した後のアフターケア
これらを徹底することで、紹介した人が長く働いてくれるため、エージェント側も利益を出すことができるのです。
エージェントを利用するメリットとしては
就職するまでのサポートがとにかく手厚い
長く働いてもらうために求人の質に力を入れている(ブラック企業排除)
アフターケアも徹底している
国営のハローワークとは違い、エージェントは結果を出せなければ自分の身が危なくなりますから、全力で利用者に向き合ってくれます。
あえてデメリットを挙げるとすれば
エージェントによってはハズレがある
地域によって求人の偏りが出てくる
担当者の相性が合わない事がある
運営するのが民間企業ですから、ハローワークのように全国の求人を網羅できる国営サービスと比較するとやや求人に偏りが出ますが、これに関しては
『複数のエージェントの利用』
をする事で、幅広い求人から仕事を探す事ができるので問題ありません。
数あるサービスの中でも、専門学校中退でも高い就職成功率を出しているエージェントとしては
が挙げられます。
これらのサービスを上手に使うことで、専門学校中退のハンデからでも正社員の道を切り開くことができます。
3,スクールなどでスキルを身につけてから仕事を探す
そしてこれからの時代は、単純労働で働く仕事は自動化される事になるため、社会で大きな金額を稼ごうと思ったら必ず『スキル』が求められるようになります。
昔は、電車に乗れば新聞や本を読むことに時間を使う人が多い印象でしたが、今はほとんどの人がうつむいてスマホを操作しています。

時代の流れを読むには『今どこにお金が流れているのか?』を把握し、その業界で求められるスキルを身につける事が大切です。
スマホはあくまでも一つの例ですが、需要が高まる業界のスキルを身につければ、その時代で食うに困ることはありません。
もし仮に、今からプログラミングやIT関連のスキルを身につければ、それを求める企業が出てくることは容易に想像できるはずです。
別の例では『介護の資格』なども挙げられますね。
いきなり就職するのも一つの手段ではありますが、その前に数ヶ月でもスキルを磨く事に時間を使い、そこから就職すると
『働き始めた瞬間から高い収入で仕事ができる』
ようになるため、これもまた一つの選択肢としておすすめです。
ただ、スクール経由で働くデメリットとしては
ことです。
長期的に見ればこの投資はすぐに回収できますが、どうしても資金に余裕がない場合は、とりあえずエージェント経由で働き、そこで資金を貯めてから次のステップとしてスクールを利用すると良いでしょう。
結論!専門学校を中退したらハローワークは正しくもあり間違いでもある!

『中退』の肩書きを持ってしまうと、多くの人は自分の評価を低く見積もり

と思って、あまり条件の良い仕事ではないところで働いてしまいます。
ですが途中でもお伝えした通り、今の時代は年功序列も終身雇用もぶっ壊れていますから、企業が求める人材が昔と大きく変わってきています。
事実、私の知り合いでもフリーターからエンジニアになり、そこからフリーとなって年収1000万を超えていたり、ニートを経験した後に自分でスキルを身につけ、今では独立して仕事をしているような人もいます。
学校を卒業するのはあくまでも一つの選択肢であり、そこで人生が決まるはずがありません。
大切なのは『社会に出て何をするか?』結局これだけです。
この先の時代は、これが露骨に分かることになります。
大卒・専門卒という肩書きにあぐらをかいていた年配層は、今40才定年を取り入れた企業にバンバンリストラされています。
大事なのは『肩書き』ではなく『これからの時代で求められる人材になること』ただこれだけの話です。
くれぐれもハローワークという狭い環境で人生の全てを決定することのないよう注意してくださいね。




コメントを残す