とある日に、私のスマホに一通のラインが届いた。
『同窓会の告知です!○○日に地元の○○というお店で同窓会を開きます!来れる方は参加の連絡をお願いします。』
人それぞれ歩んでいる人生は違うけど、同級生というのは同じ青春時代を過ごした仲間でもある。
- 学校での楽しい思い出
- 学校での辛い思い出
どの体験をするにしても、そこにはいつも同級生の存在がある。
そのラインが届いた時、僕は20代中盤でフリーターの生活をしていた。
言ってしまえば、社会人として『負け組』の部類に入るであろうフリーターとして過ごす日々。
バイトがない日は朝から遊びを楽しむ毎日。
つまりこの状態で同窓会に出席すればどうなるかは、フリーターを経験している方であればすぐに理解ができるはず。
なのでここでは、フリーターをしていた私が、実際に同窓会に足を運んだ経緯、そこでどんな扱いを受けたかのリアルな体験を全て赤裸々にお伝えしたいと思う。
あまり話したい内容ではないが、このブログでは私の赤裸々な経験を話すことで、フリーターとして同じ失敗をしないで頂きたい気持ちが込められている。
バリバリのフリーターの状態で同窓会に行く決心をした私。
- そこから何が巻き起こったのか?
- どう人生が変わっていくのか?
それらを全て赤裸々に書き連ねていきたい。
目次
フリーターの状態で同窓会に行った時の話

この同窓会の連絡は『高校時代』の仲間から送られてきたもの。
人によって小学校・中学校・高校・大学それぞれの同窓会に参加する人もいるが、私の地区では小学校と中学校が同じで、高校・大学が全く別の人間関係だった。
高校というのは、言ってしまえば『同じ偏差値の人間の集まり』なので、当然進路も似たような環境を選ぶことになる。
つまり中学校とは違い『横一列からのスタート』とも取れる。
この同窓会に参加する意味は大きく2つ。
- 同じ偏差値の仲間の現状のリサーチ
- 当時の思い出を共有する場
同窓会というのは、多くの場合『マウントの取り合い』が起こることでも知られているが、私の高校時代の仲間はプライドの高い人が多く、おそらくこのマウント合戦が起こるであろう環境であった。
つまり同窓会では『同じ偏差値の仲間の現状のリサーチ』が主なイベントとして控えている可能性が高かった。
ではなぜその環境に『フリーターの立場の私』が参加することを決めたのか?
これに関してはとてもシンプル。
『主催者が僕と仲の良い友達だったから』
これだけ。
その友達はフリーターになった僕に対して全く態度が変わらないような最高の友達だったため、そいつが主催する集まりに参加しない自分がなんとなく嫌だった。
つまり僕の参加動機は『主催者の顔を立てるため』だった。
僕自身は、
- 学歴も高くない
- 当時は屋のフリーター
- ルックスも普通
- 高校時代の立ち位置は陰キャ寄り
こんな感じのスペック。
おそらくフリーターの状態で積極的に同窓会に行きたいと考える人は、稀だと思う。
同窓会は30人前後が集まることに
最終的に同窓会の告知をしてから30人前後が予定を合わせることができたため、当日は多少大きな場所を確保しての同窓会が確定した。
その30人の中には
- クラスでイケてたメイングループは全員参加
- 陰キャグループはイケてたグループが来ることで不参加
- 女性はほぼ全員が参加
内訳はこんな感じ。
ちなみに僕は陰キャグループでもイケてたグループでもなく中間層として位置していたため、その層は意外と同窓会に来る感じだった。
当日は、イケてたグループと女性グループがわちゃわちゃして、中間層グループがしっぽりと飲む絵面が容易に想像できたが、それは例外を期待しつつ当日を待つことになる。
そして土曜日の休日の夜に予約していたお店で同窓会が始まる。
女性は基本的に遅れて来る生き物だから、当然男性陣が先にお店の前に集まり
『お前少し老けたな』
『お前最近何やってんの?』
こんな感じでたわいもない話をする。
僕にとって
『お前今何やってんの?』
この話題は是が非でも避けたいところだったので、なるべくメイングループとは距離を取り、中間層グループの中で今でも交流がある人とずっと喋ることにしていた。
そして男性陣が先にお店に入って待っていると
『お待たせ〜!』
そう言って当時のクラス女性陣たちが一斉にお店に入って来る。
同窓会が開かれたのは20代中盤だったため、当然『女性が一番美しく見える時期』だったこともあり、僕からしたらその女性陣が眩しく見えた。
今考えれば自分の立場がフリーターだったことも大きく関係しているだろう。
クラスのマドンナとして君臨していた女の子は、さらに可愛さを増し、当時地味だった女の子も、化粧や服装が垢抜けて抜群に可愛くなっていた。
そして同窓会が始まる時は、最初は『男性陣』『女性陣』それぞれ分かれた席で着席し、とりあえず乾杯をして同窓会がスタート。
クラスの大半は『正社員』として立派に働いていた
大きなお店を予約したこともあり、同窓会での席はみんなが話せるように長いテーブルがいくつかあったため、あまり話したくない人とも顔を合わせるような席順になった。
となると、内輪ネタで盛り上がるだけの同窓会を楽しむことは難しく、会が盛り上がるにつれてどんどん席順がごっちゃになり、気づけば当時あまり仲良くなかった人とも交流することになる。
僕自身は『フリーター』である事実を隠したかったが、学生時代の陽キャラグループが目の前に来て
『今お前何やってんの?』
この話題をふっかけて来たことにより、一気に状況は変わる。
変に嘘をついていずれバレることを恐れた僕は
『今はバイトをしてる』
そう言葉にした瞬間、陽キャグループの顔が一気に変わる。
それは間違いなく
『うわっ、こいつフリーターやってんのかよ‥』
まさにそんな顔だった。
その陽キャグループの数名は、ほとんどが誰もが聞いたことのある企業に勤務していた。
当然世の中からしたら『安定の正社員』を実現したような人たちだったため、陽キャグループに女性陣が集まって来る。
そして僕にとって最悪な展開はここから。
僕が陽キャグループにフリーターであるカミングアウトをしたまさにその後、クラスでとびっきり可愛い女の子たちが陽キャグループに絡み始め、そこで
『こいつ今フリーターをしてるらしいよ!』
と女性陣たちにまさかのチクリをし始める。
僕は今でもあの顔を忘れない。
その話を聞いた女性陣が、僕のことをゴミを見るような目で見たことを。
僕はフリーターの存在を否定することはないが、世間は思っている以上にフリーターに対して冷ややかな目を持っていることを、その瞬間強く感じた。
そしてその顔をした後、女性陣は僕のような存在は放っておき、安定の正社員の地位を確立した陽キャグループに擦り寄り、当時の学生時代の思い出を振り返っていた。
そこから先の記憶はあまり覚えてはいないが、その同窓会が開かれた後、クラスの間で僕は相当悪い印象を持つことになった。
みんなが二次会のカラオケに意気揚々と足を運ぶ中、僕は誰にも『二次会行く?』その言葉をかけられることもないまま、一次会が終わったと同時にその場を去り、帰路に着く。
その後、主催した仲の良い友達とは話したが、それ以降高校の同窓会に僕が誘われることはなかった。
同級生と会って一番キツかったのは『視線』

同窓会は、学生時代に良い思い出を持っている人からしたら楽しめる場であることは間違いない。
ただ、中学校・高校・大学のどの同窓会かによって楽しめるかそうではないかは決まってくる。
高校デビューをした人もいれば、大学に入るまでは地味で目立たない学生生活を過ごしていた人もいる。
僕は社会に出てから覚醒したタイプの人間なので、基本的に学生時代の仲間の大半は僕のことを地味な奴だと思っている。
フリーターの状態で高校時代の同窓会に行ったことで、僕が強く感じたのはフリーターに対する世間からの『視線』の冷たさだった。
もちろんその当時の僕を受け入れてくれる最高の仲間とは今でも付き合いがあるが、大半はフリーターの僕に対して冷ややかな視線を送ってきていた。
正社員ではなくフリーターなだけでここまで見られ方が変わるのか‥。
それをリアルに痛感したのがこの高校の同窓会だった。
もしこれからフリーターの立場で同窓会に参加することを考えている場合、僕から助言したいことは3つ。
- 本当に楽しかった同窓会以外は断るべき
- フリーターの立場から正社員になった方が楽しめる
- フリーターに対する女性の視線は思っている以上に冷たい
これは頭に入れておいた方が良い。
特にそこまで楽しい思い出がなかった学生時代の同窓会に行くと、フリーターをしているだけで人が離れていく可能性が高い。
もちろんこの会に参加したことは僕の中で辛かった経験ではあるが、実はこの経験をしたことで人生が好転したことも事実。
結論!同窓会は行ってよかった(ブレーキが外れたから)

今まで僕は、適当にフリーターをしながら遊びを楽しめる人生であれば満足だと思っていた。
最低限生活できるお金があり、遊べる生活ができれば、それでいいかと自分を納得させようとした時期があった。
しかしこの同窓会に足を運んだことにより、その自分の生き方が世間からどう見られ、この先どのような扱いを受けるのかをまじまじと見せつけられたことにより、人生のブレーキが外れることになる。
言葉で言い表せば
『このままだとマジで人生ヤバイ‥。』
この一言に尽きる。
同窓会への参加は、この現実をハッキリと僕に突きつける要素としては十分すぎた。
その日から自分の人生を見直し、就職サービスへ足を運んだり、現在独立してゴリゴリビジネスをしている人に積極的に会いにいくことになる。
そして気づけば、数年で自分が独立してビジネスを展開するまでに成長した。
ここまで紆余曲折色々あったことは事実だが、これを実現するためのアクセルを踏めるようになったのは、同窓会でブレーキが外れたことが一番の理由。
今はフリーターの状態であっても、自分がブレーキを外して人生を変えようとすれば、数年あれば余裕で人生は変わっていく。
そして今では、フリーターの立場で参加した同窓会の思い出なんてどうでも良いと思えるくらい楽しい人生を過ごせるようになった。
おそらくだが、今の自分が同窓会に行けば、昔陽キャグループにすり寄っていた女性陣から興味を持たれる可能性は高い。
なぜなら、外見も内面も一気に変貌しているから。
フリーターの立場で同窓会に参加し、そこでボロカスやられた私の経験を赤裸々にお伝えしてきましたが、やはりフリーターの立場は世の中では良い扱いを受けないため、この会合を楽しみたいのであれば、
- 正社員になる
- 自分でビジネスを始める
これらの選択肢を取り、自分で人生を変えてから参加するしかない。
人はどうしても『その人の肩書きやバックボーンで判断することが多い』ため、これさえクリアできれば学生時代に陰キャだったとしても、同窓会で無双できる可能性は高いと言える。
実際、僕の友達はニートから起業して成功した後に同窓会に参加し、無双した経験をしたことがあるらしい。
私が経験したこの惨めな体験談を、ぜひ今後のあなたの人生に役立てていただきたい。



