私たちが生きるこの『日本』という国は、学校を卒業したら正社員になり、そこで定年まで正社員として働くことが常識だと刷り込まれています。
学校の先生も
『正社員・公務員になって立派に働くこと』
を前提として生徒たちの進路を決定するため、私のようにフリーターの人生を歩むような人は『社会のレールから外れたはみ出し者』のような扱いをしてきます。

一度フリーターを経験すれば、当然企業側もフリーターに対して冷ややかな目を向けることが多いため、書類選考の段階で弾くのは日常茶飯事です。
となると、フリーター経験をしてきた私たちは
この不安が出てくることになります。
ですが最初にお伝えしておくと、フリーターでもホワイトな働き方・企業に勤めることは余裕でできます。
なのでここでは、実際にフリーターの立場で就職活動をしていた私が、フリーターがブラック企業以外の選択肢がある理由を具体的な事例を交えながらお伝えしていきます。
もし今フリーターの生き方をしていて、これから就職先を探すためにハローワークや求人広告に応募しようと思っている場合、とりあえず今回の内容を最後まで読んでみてく下さい。
きっと、フリーターの立場からホワイトな働き方をして高給取りになる具体的な道筋が見えるはずですから。
目次
ここで話すブラック企業の定義について

まず、実際にフリーターの立場から就職活動を経験した私が思うブラック企業の定義を最初にお伝えしておきます。
▼条件面
・年齢の割に給料が安すぎる
・残業代なし・ボーナス支給なし
・年間の休日100日以下
・労働環境最悪・人間関係終わってる
・雇用契約書を見せない
・社会保険加入なし
▼ブラック企業が良く使う表現
・アットホームな職場です♪
・やたらと『やりがい』をアピールしている(給料安いからやりがいを押し出す)
・入社数ヶ月で給料50万円!(年収ではなく給料で表現する)
・急募をアピールしがち
・求人に絵文字が多い
・集合写真がやたらと出てくる
とりあえず今回お話しするブラック企業の定義はこのような感じです。
実際私が就職活動をしてみて、これらの条件に当てはまる企業は共通してブラック的要素を含んでいました。

表現は難しいですが、ブラック企業の人間は暗くオーラが淀んでます。
とはいえ、実際フリーターの働き方に関してもブラックみたいなものです(特に年収)。
その点に関してはフリーターの平均的な収入と限界年収の現実を元フリーターが語る!で詳しくお伝えしています。
ブラック企業で正社員として働くならフリーターをしていた方がマシですが、ある程度条件の良い正社員の働き方ができるのにフリーターをしているのは、自らブラックな労働環境に足を突っ込むようなものですからね。
正社員とフリーターは生涯年収が『2倍以上』も違うため、抜け出せるのであれば早い段階でフリーターから足を洗った方が懸命です。
『フリーターの就職先がブラック企業しかない』←これが嘘である明確な根拠

この記事を書いている時点で伝わっているかと思いますが、実際フリーターがブラック企業にしか就職できない噂は、私の経験も含めて『嘘』と言い切れます。

そもそも、多くのフリーターは情報収拾にほとんど力を入れないため、自分がフリーターを数年経験した後に
『今のままじゃヤバイ‥就職して正社員になろう!』
そう決心した時に取る行動は、ほとんどが『ハローワーク』での職探しです。
ハローワークを全否定する気はありませんが、就活でハローワークに絞ると高い確率でブラック企業行きが確定します。
つまりフリーターだからブラック企業にしか就職できないのではなく
『フリーターの多くはブラック企業の多い環境で就活をしてしまう』
ため、結果的にブラック企業で苦しむフリーターが多くなっているのです。
アルバイトの立場だと、責任感のある正社員の仕事が大変でブラックに感じることもありますが、多くが上記のブラック企業の定義に当てはまるような環境に自ら飛び込んでしまうため
この噂が真実味を帯びてくるのです。
フリーターの方は、この事実は必ず理解しておきましょう。
フリーターがブラック企業にハマりやすい理由


ただ、いざ自分がフリーターになると
『望んでいないのにブラック企業にハマってしまう』
ことになるのです。
これはフリーターの就職活動を理解していないと、高い確率で起こることです。
特にハマりやすい原因は大きく3つあります。
フリーター=未経験の求人がメインの応募先になるから
正社員→数ヶ月・数年フリーター→正社員への就職活動
この流れであれば、経験ありの状態で就職活動ができますが
フリーター→正社員への就職活動
この流れになると『未経験』として市場で扱われるため、求人に応募する際には必ず『未経験OK』の文字を目印にしなければなりません。
仕事を探している側からすると、未経験でも雇ってくれる企業はありがたいと感じますが、求人を扱っている側の視点から見ると
『未経験を募集する企業のほとんどは人材不足に悩んでいる』
ことになるため、経験者が欲しいとワガママを言っている場合ではないのです。
これがどういう意味か分かるでしょうか?
つまり、一言で片付けるなら
のです。

これは、あなたが会社側の採用担当の立場になればすぐにわかります。
会社側が人を雇う目的はただ一つ
『会社の利益を出すため』
これ以外ありません。
つまり会社の利益を出すために最も良い選択肢は、即戦力となる優秀な人材を雇って利益を出すことに貢献してもらうことです。
ですが、優秀な人材はあらゆる企業から高額な報酬で引っ張られます。
となると、あまり利益を出せていない企業は高い報酬を支払って雇うことが難しいため、経験者や即戦力を集めることはできません。
しかし人材不足を放置しておくと人材難で会社が倒産するリスクがある。

これがブラック企業になると
- 人がすぐに辞める
- 優秀な人材が集まらない
- 労働環境最悪
- 利益が出てないため待遇面が最悪
このような条件が上乗せされて未経験者を募集するため、気づけば社会的に信用があまりないフリーターが採用される可能性が高まるのです。
『未経験』はフリーターでも選べる仕事としてありがたいですが、この未経験の仕事を『どこで選ぶか?』が自分の人生の明暗を分けることになります。
フリーター経験者は自分の価値を低く見積もりすぎているから
そしてフリーターがブラック企業にハマりやすいもう一つの理由がこれです。
実際自分がフリーターを経験しているからこそ分かることですが、フリーターになると
『世の中のはみだし者感』
がヤバいです。

この高いハードルを目の前にすると、正社員の職を探した時に心の中で
『自分なんか必要とされてない‥』
このようなネガティブな気持ちを持ってしまうことが多々あります。
自分の価値を低く見積もりすぎると、当然面接を受ける企業のレベルも低いものから選んでしまいます。
これがブラック企業を呼び寄せる落とし穴の2つ目になるのです。
後半でお伝えしますが、たとえフリーターを経験したとしても、自分の市場価値を低く見積もる必要は全くありません。
むしろ今の時代は『フリーターが正社員として働きやすい時代』ですからね。
フリーターの立場からブラック企業を避けてホワイト企業に就職するには?

なぜ多くのフリーターがブラック企業にハマってしまうのか?
この原因さえ理解できてしまえば、あとはその落とし穴を避けて就職活動をするだけです。
とはいえ、前提としてフリーターは社会的信用がほとんどないため、自分があらゆる求人を選り好みできる状態ではありません。

企業側も利益にならない人材を雇えるほど世の中は好景気ではありません。
ですが、最低限の努力と情報収拾さえ怠らなければブラック企業を避けて条件の良い求人に応募して採用してもらうことは難しいことではありません。
ポイントは『情報』と『環境』この2つです。
環境を変えて自分の市場価値を上げる

私の知り合いのフリーターの事例をいくつか挙げておくと
フリーターとして働きながらプログラミングスクールに通い、数週間でスクール経由でエンジニアへ転職。
その後、実務経験を数年経験してから現在はフリーランスのエンジニアになり、年収1000万円近くを稼ぎ出している。
フリーター時代はただのゲームオタク。

Bくんは私と同じアルバイト先で働いていたが、毎日同じことの繰り返しのフリーターの人生に嫌気がさし営業会社に就職。
そこで営業のノウハウを学び、営業一本だと収入に上限があることを知り、営業スキルを持ちながら独立し、別ジャンルの仕事で営業スキルを生かして働いている。
就職を『スキルを身につける場』として活用したパターン

現代は、スクールや仕事先でスキルを身につけて、そこからフリーや独立する人が増えています。
もちろんそのまま長期的に会社で働き続けても良いのですが、あえて環境を変えることで、フリーターの肩書きを持っていたとしても自分の市場価値を上げることができるのです。
ずっとフリーターとして働いていたら、そこで繰り返す同じ作業が多少上手くなるくらいですからね。
少し勇気を出して新しい環境に飛び込むと、最初はスキルを身につけるまで大変なことはありますが、その先の伸び代が出てきます。
ブラック企業を排除した就職サービスを上手に活用する
そしてフリーターが就職をする場合、この『ブラック企業を排除』することは何よりも優先すべき項目です。

ですが、これだとブラック企業を排除するどころか
『自らブラック企業の求人を受け入れる』
ことになるため、就職はできますが就職後に地獄を見ます。
ではフリーターがブラック企業を排除するために何をすべきか?
これに関しては簡単です。
シンプルに
だけで良いのです。
ハローワークの場合、国が運営する機関ですから従業員は離職者が多くても少なくても給料に差支えはありません。
ですが民間の就職サービスの場合、人材を企業に紹介した『紹介料』で会社が成り立ちますから、フリーターを紹介してすぐに会社を辞められると会社の利益に大きく影響します(つまり自分の給料に響くということです)。

数ある就職サービスの中で、ブラック企業を徹底排除していることを前面に打ち出しているのが『ジェイック』になります。
ジェイックの公式サイトには
ジェイックの社員が実際に足を運んで目で確認し、みなさんが安心して働ける、厳しい審査基準にクリアした企業だけを厳選してご紹介しているからです!
ジェイックでは、みなさんが就職をゴールとせず、長く安心して働き続けられることを何よりも大切にしています。そのため、実際にご紹介する企業様すべてに足を運び、
・ブラック企業を徹底的に除外
・正社員求人のみをご紹介引用元:ジェイック
など、みなさんが安心して働くことができる会社を厳選しています。
だからこそ実現できる高い定着率なのです!
このように『ブラック企業を徹底的に除外』していることを前面的に公開しているため、悪質な求人はすでに会社側のチェック段階で弾かれています。
とはいえ、もちろんフリーターの仕事よりは大変な求人は多いため、正社員になってから『大変だ!これはブラックだ‥』と勘違いしないようにだけは気をつけましょう。
ニート・フリーターの立場から正社員になると、誰もが最初は大変だと感じますからね。
まぁいずれ慣れますが。
結論!フリーターでもホワイト企業への就職はできます!

『フリーターだとブラック企業にしか就職できない』
もしあなたの目の前にこの言葉を使っている人が現れたら、おそらくその方はかなり情報リテラシーの低い方です。

時代は大きく変わっています。
現代は団塊世代が大量に退職しているのに対し、新卒で入社する人の割合はその2分の1程度の人材しかいません。
つまり全員正社員として雇ったとしても、企業側はまだまだ人手不足になるわけです。
最近になってニートやフリーターの就職サービスが続々と登場していることからも分かる通り、新卒じゃまかないきれない人材を中途で雇いたい企業は山ほどあります。
この需要を満たすことができれば、フリーターの状態で就職することはなんら難しいことではないのです。
くれぐれもフリーターの仕事を一生する・ハローワークだけで就活をするような狭い選択肢で人生を終えないように気をつけてください。
それは『選択肢の一つ』でしかありませんから。



