今は引きこもりおじさんやらプロ無職やら色々な人がいますが、社会に出て就職することを考えた場合、このニートや無職の期間がプラスに働くことは絶対にありません。

ですが、ニートの状態から就職しようとすると


このような追求を受けることになります。
『ニート経験をすると就職できない・難しい』
そう言われることは珍しくありませんが、ここでは
- なぜ無職・ニートの状態からの就職が難しいのか?
- 無職・ニートの状態からどのように就職を実現すれば良いのか?
これらを詳しくお伝えしていきます。
今回の内容を読むことによって、無職・ニートの状態から社会に復帰する具体的な道筋が見えてくることでしょう。
目次
無職・ニートは就職できない・就職しづらい本当の理由

とりあえず話をオブラートに包んでも仕方がないので、なぜ社会人になる際に無職・ニートの期間があると不利になるのか?これを理解しておきましょう。
実際これに関しては、自分自身が『企業側の採用担当者・管理職』の視点に立つと一発で分かります。
世の中にはざっくり分けると
- 学生
- 会社員
- フリーター・派遣
- ニート・無職
この4種類の人たちがいます。

フリーター・派遣は社会的な扱いは若干低いですが、それでも企業に貢献するために時給で働きます。
しかしニート・無職の人たちは、上記3種類の人たちとは違い、基本的に社会に何も貢献していない存在なのです。
企業は人材を雇う際『会社の利益』を第一に考える
私たち日本人が働く『会社員』は、企業に所属した段階で必ず会社の利益に貢献するための仕事をこなすことになります。
悪く言ってしまえば『社畜』と表現されますが、その反面会社側は一人の会社員に対して多額のコストをかけて福利厚生や待遇を良くしていることも事実です。
実際『雇う側』の情報を取り入れてみると分かりますが、一人の会社員を野党だけでどえらいコストがかかっています。

一人の会社員を雇う際には『ちゃんと企業に貢献してくれるのか?』これを採用担当者がシビアにチェックしてきます。
仮に一人の会社員を雇うのに年間600万のコストがかかるとしたら、雇う段階でそれと同等、もしくはそれ以上の利益を出してくれる人材でなければいない方が良いのです。
つまり企業側からしたら、今まで働いていなかったニート・無職を正社員として雇うこと自体莫大なリスクを背負うことになるため、ニートが就職しづらいのは当たり前すぎる話なのです。
日本の仕組みでは、一度正社員として雇ってしまうと企業側の深刻な理由がない限りはリストラできません。
つまり全く会社に貢献しない人材を雇うと、それだけで年間数百万かかる不良債権を抱えるようなものなのです。
企業が採用する=企業に貢献してくれる人間

一度ニート・無職を経験してしまったからには、自分の人生においてそのネガティブな要素は必ず背負って生きていかなければなりません。
なぜ最初に少し厳しい話をしたかというと、仮に私がここで
『ニートでも就職は簡単です!』
なんて断言して、そこから就職活動を実際にしてみたら全く相手にされない‥そうなると以前よりさらに引きこもりたくなる気持ちが強くなってしまうからです。

ただ、それでもダメな過去を背負って生きていかなければなりませんでした。
社会人という存在はとてもシンプルです。
企業が採用したいと考えるのはただ一つ
この問いに対して期待以上のリターンを返してくれる人材です。
つまり、現状が無職・ニート・フリーターの状態であっても、面接までの段階で、この問いに対する回答で企業側にどれだけ良い未来を見せれるかが採用されるかどうかの分かれ道となるのです。
『15歳〜39歳の48人に1人がニート』つまり‥
これからニートとして就職を考えた場合、とりあえずまずは現状の把握とこれからの戦略を考える必要があります。

そうならないためにも、まずは現状の把握をしていきましょう。
とりあえずまずはこちらのデータをご覧ください。

こちらは2018年のデータになりますが、現在15歳〜39歳までのうち、ニートの人口は約71万人います。
割合としては48人に1人がニートとして生きている計算になります。
ちなみにフリーター(19〜35歳までのアルバイトで働く人)の割合は2018年の段階で約143万人います。

データを元に考えてみると
ニートの割合 | 約48人に1人 |
フリーターの割合 | 約18人に1人 |
このような計算になります。

ニート・フリーター・派遣が100人のうち10人前後いたとしても、その他の90人は正社員として働く人たちになるわけです。
なぜ私がこのデータを引用したかというと、今の転職業界では9割以上は正社員経験者であり、そのうちの2%だけがニートになるわけです。
この事実を理解しているのといないのとでは、後々のニートの就職戦略が大きく変わってきます。
どうしても一歩が踏み出せない場合は【一歩が踏み出せない】バイトすら怖いニートがその不安に打ち勝つ具体的な対策!の記事を参考にしてみてください。
無職・ニートの立場で就職することは可能なのか?

ここまでの話を聞いただけだと、ニートに対する社会の風当たりが強いため就職は絶望的だと感じてしまうかもしれませんが、実は現代では
『ニート・無職でも就職を実現するルートは作られている』
ため、数十年前の就職氷河期世代のような絶望的な状況にはほとんどなりません。
その根拠となるのが『定年退職者』と『新卒採用者』の割合です。

こちらは2020年の年齢別人口ピラミッドですが、注目していただきたいのは『50代〜60代の人口の割合』と『20代〜30代の人口の割合』の開き具合です。

人口の減少に加えて現代は『新卒者の3割は3年以内に会社を辞める』というデータも出ています。
参考記事:厚生労働省
つまり、ただでさえ定年退職者の半分以下しか新卒者が入社して来ないのに、それに加えて3割の新卒者が3年以内に辞める現状が今の日本では起こっているのです。
そうなると、当然企業側は『新卒以外の中途採用』や『外国人労働者』の採用をしなければ人材難で倒産するリスクが出てきます。
ちなみに2019年は人材難で倒産した企業が前年比の20%以上増加し4年連続で過去最多を更新しています。
参考元:帝国データバンク
これらの情報を踏まえて考えると、今までは企業側は働き手が有り余っていたため、ただ新卒を採用して働かせていれば利益を出すことができましたが、今の時代は新卒だけ確保しても人手が足らず
『中途採用からも積極的に人材を確保・若い世代が辞めない職場環境作り』
を徹底しなければ生き残れなくなりました。
働く側からすれば、これらの改善によって
これらのプラスの材料が出てきているのです。

あとは
『どうやってニートの状態から就職を実現するか?』
この具体的な方法・戦略を考えるだけで人生は変えていくことができます。
ニートが就職する際にやるべきことは大きく3つ!

ニートの場合、どうしても多くの人が『ハローワーク』を利用して仕事を探し始めますが、ハローワークというのはあくまでも『数ある選択肢の一つ』でしかありません。
なので、くれぐれもハローワークの求人の狭い選択肢の中から自分の未来を決めないことが重要です。

ハローワークの求人全てが悪いというわけではありません。
ただ
『ハローワークはブラックの求人に当たる可能性が高い』
ため、ここでの選択が自分の人生を悪い方向に進めるリスクもあるのです。
その点に関してはフリーターがハローワークに足を運ぶと泥沼にハマる件で分かりやすく解説しています。
この前提を踏まえて、ニートが就職する際にやるべきことは大きく3つあります。
未経験・スキルなしで就職可能な業界のリサーチ
ニートの状態だと、正直なところ最初の就職先にそこまで贅沢を言えるようなバックボーンはありません。
これは事前に受け入れておく必要があります。
仕事には『スキルがなければ就職できない業界』と『スキルや経験がなくても就職できる業界』があります。

そこで経験を積み、その後そこでのスキルを活かして転職を実現させれば良いだけで、とりあえず0→1の経験値を最短で積むためには、現状採用されやすい業界をリサーチして飛び込むのが一番早いです。
不動産業界
飲食業界
IT業界
介護業界
運送業界
これらの業界は人材が不足していることでも知られているため、比較的未経験でも働きやすいです。
そして個人的な意見ではありますが、この就職しやすい業界の中から
『長期的に求められるスキルが身につく業界』
を選んだ方が良いです。
今分かっている情報から仮説を立ててみると、運送業界は今後『自動運転技術』により仕事が奪われる可能性が高いですし、飲食業界もすでに『AIが自動で料理を作ってくれる技術』が出てきています。
となると、先を見据えた時にそれらの仕事を選んでスキルを磨いても、結果的に需要が落ち込みニートに戻るリスクがあります。

何を選んだら良いか分からない場合には、とりあえず『営業』のスキルと『IT』のスキルが磨ける業界に飛び込んでおけば間違いありません。
この2つのスキルはこの先も高い確率で需要がありますからね。
ニートに強い就職サービスの利用
- 未経験でも働きやすい業界
- これから需要の高まりそうな職種
これらの目星が付けば、次は実際に仕事を紹介してもらう環境を探しましょう。
途中でもお伝えした通り、ニートのほとんどはここで『ハローワーク』に直行します。

これは覚えておいて頂きたいのですが、世の中の求人サービスには『国営』と『民間』の2つがあります。
国営は『ハローワーク』などが挙げられますが、民間の求人サービスは無数にあり、CMなどで仕事探しをフレーズにしているところは民間が運営する会社です。
国営と民間の一番の違いとしては
『人材確保のためにお金をかけているか・かけていないか』
ここです。
お金をかけて求人募集をする企業は、基本的に広告費をかけられる予算があるため、会社としての売り上げが出ています。
逆に国営の求人でしか応募できないような会社は、求人広告費にかける予算がない可能性があるため、いわゆる『低賃金・悪労働のブラック的要素』を持っていることが多いです。
ニートとして仕事を探す場合には、この『人材確保にお金をかけているか?』は重要なチェック項目となります。
その前提をクリアした上で、さらに
『ニートを就職させている実績のある求人サービス』
を選びましょう。

ですが途中でもお伝えした通り、現代は圧倒的な人材不足なので、中途でフリーターやニートを積極的に雇いたい企業は山ほどあります。
その人たちを専門とした求人サービスも最近増えてきているため、ニートの方はその環境で仕事探しをした方が仕事が見つかりやすくなります。
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別ルートから正社員を目指す保険の確保
そして就職サービスで仕事を探しながらでも良いのですが、ニートの場合はそれ以外のルートからも正社員を目指すことを考えておきましょう。
そもそも正社員になるルートは一つではありません。
- アルバイト→正社員
- 派遣→正社員
- ニート→正社員
どのルートを辿るのも基本的には自由ですが、今まで働いていない状態からいきなり正社員だと、体力的・精神的に辛いこともあります。

私自身も遊ぶだけのフリーター生活を続けていましたが、いきなりその状態でちゃんと働き始めると体力的にしんどかった記憶があります。
なかなか就職活動が上手くいかなくても、バイトや派遣で食いつなげれば死ぬことはありませんからね。



