フリーターに関する情報を発信していると、質問の中で

このような質問を受けることが結構な頻度であります。
引越しシーズンなどでは、これから地方から上京して東京で夢を叶えるためにフリーターを選択する人や、実家から出て一人暮らし生活を楽しむためにアルバイトを探す人など、様々な理由でフリーターの一人暮らしを始める人がます。

今回の内容は、一人暮らしを考えているフリーターの方にとってはかなり参考になる生々しい話になります。
それと同時に、もしかしたらフリーターの生活に対して明るい希望をを持っている場合、それを壊してしまう可能性もあります。
心して最後まで読んでみてください。
目次
フリーターは自由に生きれるは基本的に『嘘』だと考えておきましょう

とりあえずまず結論をはっきりとお伝えさせていただくと、フリーターの状態で一人暮らしの生活を成り立たせることは余裕でできます。
ただ、フリーターと一括りにしても人それぞれ『時給』は違いますから、ここでは『余裕』の一つの参考として数字ベースで話を進めていきます。
フリーターが普通に生活できるレベルは月収18万前後
フリーター時代の私は時給1200円で働いていました。

この収入が得られると、自分の手取りは約14万円残ることになるため、一人暮らしをする際には十分な金額が手元に残ります。
月収18万円の内わけ | |
年金 | 16,400円 |
国民健康保険 | 約12,000円 |
所得税・住民税 | 約1万円 |
月の手取り | 約14万円 |
月収18万円だと年収が約220万前後となるため、おおよその数値でこの手取りとなります。
ちなみに東京の平均時給単価が1000円ですから、この時給で月18万円の収入を得るためには、1日8時間・週20日出勤にプラスしてもう少し働く必要があります。
この手取りが計算できたら、ここから『固定費』となるお金を差し引いていきましょう。
固定費に関してはそこまでバラツキがないため計算しやすいですが、一番負担となるのは『家賃』です。
固定費(私のフリーター時代) | 金額 |
家賃 | 45,000円 |
光熱費 | 10,000円 |
通信費(スマホ・ネット) | 6000円 |
食費 | 30,000円〜40,000円 |
生活費の合計 | 80,000円〜90,000円 |
とりあえず、何も遊んだり娯楽にお金を使わなかったとしてもこれだけのお金が毎月出ていくことは確定します。
都心の場合、家賃の平均が7万前後になりますから、上記の固定費にプラス3万円くらいを考えておきましょう。

実際にこの数字を見て、あなたはどう感じたでしょうか?
フリーターはフルタイムでも裕福にはなれない
週に5日8時間正社員と同じくらい働いて、手取り14万円前後で生活しても毎日自由に使えるお金は多くて数万程度。
フリーターの状態だと年収200万前後が限界ですが、普通のサラリーマンは同じくらいの時間働いていても、平均年収が400万円を超えていますから、単純に使えるお金はフリーターの倍以上。
私自身もフリーターとして一人暮らしをするまで分かりませんでしたが、いざ自分がこの生活をしてみると、ふとした瞬間に

こんな疑問が頭を過ぎることが多々ありました。
この生活を『自由』と判断する方もいるかもしれませんが、少なくとも私はこの生活に『金銭的不満』しか残らなかったため、速攻でこの生活を抜け出すための行動を起こしたのです。
フリーターがゆとりある一人暮らしを実現させるにはいくら必要か?

私はリアルに上記の固定費で生活をしていた時期がありますが、その当時は毎月好きに使えるお金が3万〜4万は確保できていました。
ただ、このお金は月に何回か飲み会をして日用品を購入してしまったら全部消えてしまいます。

もし仮に、この生活にプラス10万円のお金があったとしたら、それは間違いなく『ゆとりのある生活』を実現できていたことでしょう。
ちなみに計算してみると、毎月プラス10万の収入があるということは、フリーターの年収220万にプラスして120万の収入が上乗せされるため、これで340万円の年収になります。
実際一人暮らしをするのであれば、年収350万前後あればある程度裕福な生活は実現できるということです。
とはいえ、これをフリーターの立場で実現することはなかなかハードモードですけどね。
フリーターが即実践可能な固定費を下げる方法

一番簡単なのは年収を数百万アップさせることですが、時給労働をする場合にはそれもなかなかしんどいです。
となれば、目をつけるべきは『固定費の削減』です。
格安スマホの利用
毎日自分が使っているスマホに対して、毎月数万円単位の通信費を支払っている人は正直多すぎます。

実際、格安スマホに変えるだけで、月額1000円〜2000円にまで固定費を落とせますから、これだけで数万円の通信費を支払っていた場合は8000円程度の固定費削減ができます。
フリーターの一人暮らしをするならば、まず真っ先に取りかかっていただきたいのがこれです。
変えるだけで8000円以上のコスト削減ですからね。
自炊
そして一人暮らしの節約の『奥義』とも言えるのが、こちらの『自炊』になります。
仮に3食全て外食・買い食いをしていた場合、1回の食事で500円使っていたら、それが1日3食で1500円、1ヶ月30日で45,000円かかります。

これだけでも買い食い・外食をしていた頃と比較すると12,000円の節約ができています。
ちなみに本気を出せば自炊で1回の食事を200円前後に抑えることもできなくはないですが、それだと経験上ストレスがかなり溜まるので、理想は1回の食事を300円前後に設定することです。
これだとお肉や魚も食べられます。
都市ガスがある賃貸との契約
意外と見落としがちな要素がこれです。
ガスには『プロパンガス』と『都市ガス』の2種類がありますが、この2つの違いは以下の通りです。
※地域によって若干料金が異なります。
一人暮らしの場合 | 月間 | 年間 |
都市ガス | 2,951円 | 35,412円 |
プロパンガス | 4,810円 | 57,717円 |
差額 | 1,859円 | 22,305円 |

1年で2〜3万円のお金が節約できれば、年間10回以上は飲み会に参加できますからね。
駅から若干歩くところに部屋を借りる
上記3つの固定費を下げるだけでも年間20〜30万円程度の節約が実現できます。
これにプラスして、あとは固定費の大部分を占める『部屋』をどうするかを考えましょう。

基本的に『部屋は安ければ良い』この考えで賃貸を探すのではなく
安い金額で良い部屋はどこにあるのか?
この視点で物件探しをすると、思ってもみないところに掘り出し物が結構あります。
その特徴の一つとして『駅から若干遠い物件』というのは意外と穴場です。
実際、都心では駅から徒歩5分から10分に条件を変えるだけで、同じ条件の家でも家賃はぐんと下がります。
あまり人気のない地域だと女性は危ないですから、なるべく栄えた地域で尚且つ駅から少し遠い場所で物件を探すと、家賃は低いのに駅近ではなかった良いアパート・マンションがゴロゴロあります。

つまり、大衆とは逆の思考で物件を探すことで、デメリットを上回る魅力的な物件に出会えることが多いのです。
徒歩5分から10分に変えただけで広くて条件の良い部屋に住めるなら、毎日の通勤時間は多少目を瞑れますからね。
- 家賃を下げずに良い条件の部屋を探す
- 家賃を下げて良い部屋を探す
これを実現したい場合には、いかに『部屋を探している大衆と逆の視点を持てるか?』が重要です。
歩く時間が毎日数分長くなるだけで、月に使えるお金が5000円・10,000円増えるならこの選択肢を選ぶメリットも大きいと思います。
フリーターが一番キツくなるのは30歳を超えてから

上記の固定費を下げる方法を使ってフリーター生活をすれば、自分一人が生きるには問題のないやりくりができます。
とはいえ、それはフリーターの生活を成り立たせるための『最低限の条件』出会って、結局この生活を自ら選ぶことは苦しいことには変わりはありません。
この段階になると、一人暮らしをすることには不自由しないくらいの経験値が貯まっているとは思いますが、結局フリーターを続けていると
『一生今の生活が続く』
ことを受け入れる必要があります。

ちなみに、フリーターで一人暮らしをスタートすると、金銭面に余裕が生まれることはまずありません。
月に1万円貯金をしても、年間12万円、10年でたった120万円の貯金しか残りません。
働いている時間は、正社員と同じくらいの週5日8時間労働です。
フリーターの一人暮らしは可能だが『いつ終わらせるか?』は考えておこう!
私自身も、このフリーター時代の貧乏生活によって固定費を下げて月10万円程度で生きる術を身につけました。

ただ、その時の経験を『30歳40歳になっても続けられるか?』と聞かれたら、100%NOと答えます。
私は『フリーターの一人暮らしを抜け出した身』だから言えることですが、正直あの生活をするよりも
『正社員として働いていた方がよっぽど楽』
であることは間違いありません。
結局、どんなに自由を求めてフリーターになったとしても、いずれ必ず『お金』の悩みに直面します。
夢を追いかけたりやりたいことを実現するための一時的なフリーターの一人暮らしならば私は応援しますが、それがダラダラと続くようなことになれば正社員で一人暮らしをした方がはるかに楽ですからね。
フリーターがゆとりある一人暮らしを将来的に実現させる3つの方法

ここでのゆとりというのは『お金に不自由しない一人暮らし』のことを指します。

ただ、それと同時に『お金に困らない状況』になってほしいとも思っています。
今フリーターの状態で一人暮らしをスタートさせる場合、将来的にゆとりある一人暮らしを実現させる方法は大きく3つ
- 時給以外の稼げるスキルを身につけておく
- 時給の稼ぎ方から抜け出して収入を上げる
- フリーター以外の選択肢を選べる生き方をする
時給以外の稼げるスキルを身につけておく
フリーターの生き方で一番問題なのは、フリーターという社会的に信用がない肩書きではなく
『フリーターの働き方しか選択できないこと』
これに尽きます。

スマホやネットを使う方であればご存知だとは思いますが、現代は稼ぎ方が多様化しているため、一つのスキルを身につければフリーターでも裕福な暮らしができます。
私の知り合いの事例を紹介すると、その方はフリーターとして働きながら、副業で『動画編集』の仕事を請け負い、そこで月に30万円の収入を得ています。
他にもライターの仕事を受けながらバンド活動をしている人や、自分で動画投稿しながら稼いで俳優を目指している人もいます。
以前は『時給』でフリーターをするしかなかった人たちも、現代の多様化した稼ぎ方によって、わざわざその選択肢を取る必要がなくなってきました。
これらの『時給以外で稼げるスキル』を身につけることができれば、フリーターの立場でもゆとりある生き方は実現可能です。
時給の稼ぎ方から抜け出して収入を上げる
いつまでも時給で働いていると、自分の人生の1時間の価値は1000円前後で売るだけになってしまいます。
収入を増やすためには
『いかに1時間の時給を高められるか?』
これしか方法はありません。

20代であればこの働き方でも良いかもしれませんが、一生自分の人生の1時間を1000円前後で売るのは避けましょう。
もっと稼げる方法はいくらでもあります。
フリーター以外の選択肢を選べる生き方をする
貧しい人たちの多くは、人生の中で『選択肢』が極端に少ないことがほとんどです。
お金を持っている人は、
このような選択ができます。

フリーターの選択肢が悪いわけではありません。
ただ、人生において
『フリーターしかできない』
ことはかなり深刻な問題なのです。
この選択肢を広げるためにも、フリーターとして生きている中で『正社員』や『自分で稼ぐ』を選べるスキルを身につけておくことは重要です。
まとめ

フリーターの一人暮らしを経験した私ですが、今回の大事なポイントをまとめておくと
- フリーターが一人暮らしをするのは贅沢はできないけど余裕で可能
- 一人暮らしはいかに『固定費』を下げるかがポイント
- フリーターの一人暮らしがキツくなるのは30代を超えてから
- フリーターの選択肢を狭めると一生今の生活が待っている
- 現代は稼ぐ方法が山のようにある
今回の内容では、とりあえずこの5つを理解していただければOKです。

くれぐれも30超えてからフリーターしかできない人生に踏み込まないように注意しておきましょう。




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