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『フリーター』としての立ち位置で仕事を探すのと、学生・社会人として仕事を探すのとでは社会的な扱いが少し変わってきます。

もちろん、結果的に働く事実は何も変わりませんが、そこまでのプロセスを経るために、フリーターの立場だと少々仕事探しで工夫しないと、世の中的に言われる『ブラック』な仕事先しか見つけることができないリスクがあります。

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実際私も元々は週5遊びを楽しむただのフリーターでしたから、その現実は嫌という程理解しています。

なので、ここでは昔の私と同じような泥沼にハマらないためにも、フリーターが仕事探しをする上で特に注意すべきポイントについて、実体験を交えながら詳しくお伝えしていきます。

『フリーター=良い仕事先がない』

このイメージを持っている方も多いですが、現代はフリーターでも高年収を目指せる良い時代です。

今回の内容を最後まで読んでいただければ、その意味もすぐに理解していただけます。

フリーターにとって仕事探しは人生の分岐点!時給生活からの脱却

まず、世の中の仕組みを分かりやすくするために、フリーターの働き方をあえて悪く表現すると

『フリーターは1時間を1000円前後で会社に売る労働力でしかない』

この現実があります。

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私自身は人生のテーマとして『自由』を掲げて生きてきましたが、それを求めてフリーターになった後、結局この現実を知りました。

フリーターは自由に働ける仕事とは言われますが、結局は正社員と同じように週5働かなければ最低限の生活は成り立ちません。

どうしても他にやりたいことがあって、最低限バイトで食いつなぐのも一つの選択肢ではありますが、いずれこの生活から脱却しなければ一生月15万〜20万の給料で人生が終わります。

現代は高齢化社会で、若い世代が圧倒的に不足している企業が大半ですから、仕事なんて山ほどあります。

それなのに一生バイトで人生を終えるのは、明らかにコスパの悪い選択肢でしかありません。

仕事探しは『給料』だけで判断すると地獄を見ることになる

シンプルに考えると、現在の正社員全体の平均年収は400万前後で、フリーターは200万前後。

その差は同じ週5の仕事であっても倍以上。

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つまりフリーターの立場から仕事を探すようになると、当然『給料』の条件はなるべく高いところを選びたい気持ちが強くなります。

ただ、求人などに書かれている給料は結局明確な数字は記載されていないことがほとんどですし、もっと言ってしまえば

『高い給料を提示している企業は残業量や仕事量が大変なことがほとんど』

なので、給与面だけで仕事を選んでしまうと地獄を見ます。

給料の高い仕事の悪い事例

私の知り合いの事例をお話しすると、その方はフリーターから正社員になるために『高い給料』を提示している企業を選んで無事に採用されました。

しかし、そこで働き始めてから高い給料を提示していた理由が

『多くの人がやりたがらない仕事だった』

ため、給料が高いことに気づいたそうです。

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人が集まらない企業・仕事は、当然人が集まるように高い給料を提示して人を募集するようになります。

つまり給料が高い仕事は大きく分けると2つ

  1. 誰もやりたがらない仕事だから人を集めるために給料を高くしている
  2. 一部のスキルを持った人だけができる仕事だから給料が高い

基本的にはこの2つのどちらかしかありません。

高給取りで良い暮らしをしている人の多くは『2』の仕事をしており、『1』の選択肢を選んで働いている人は、ある程度仕事に対するリスクを背負った上で働いているのです。

つまり給与面だけで判断して仕事を選んでしまうと、長期的に続けられない仕事を選ぶリスクが極めて高いので、フリーターの状態では仕事の選び方を『給料』だけに絞ることは自分自身を苦しめることになるのです。

フリーターがやりがちな仕事探し中の間違い

そして、他にもフリーターだからこその仕事探しの失敗事例はいくつかあります。

自分の市場価値をかなり低く考えて仕事を探してしまう

私自身がフリーターの時期を過ごしたからこそ分かるのですが、自分が一度フリーターの立場になると、そこから仕事探しをする際に

『自分ができる仕事なんてほとんどない』

そう考えてしまい、自分の価値を低く見積もって仕事探しをしてしまいます。

もちろん、スキルや経験がない状態での仕事探しは高望みできませんが、だからと言って自分の市場価値を低く見積もりすぎると結果的に

労働条件の悪いブラック企業
一生安く働かされる仕事

これらの選択肢しかなくなります。

前提として、フリーターの立場では市場価値は低いかもしれませんが、そもそも

『自分の市場価値は自分で上げられる』

ため、自分の選択肢を狭める必要はないのです。

自分の市場価値を高める方法に関してはフリーターがスキルアップして自分の市場価値を上げる方法で詳しく解説しています。

とにかく年収・月収欄しか見ない

フリーターの時期は、どうしても金銭的に苦しい生活がデフォルトになってしまうため、新しく仕事を探す際には

『どれだけの年収が貰えるのか?』

この金銭的な条件に執着して仕事を探しがちです。

確かに、仕事の対価としてお金を頂くからには安い賃金よりも高い賃金で働ける職場が理想です。

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しかしこれだけで仕事を選んでしまうと、先ほどお伝えしたようにスキルがない状態では『人がやりたがらない仕事(危険・長時間労働・不規則)』しか選択肢がなくなります。

つまり年収を着実に上げていく手段としては、最初のスキルなしの状態でいきなり高額な収入を狙うのではなく

『どうやったら将来的にスキルと収入をステップアップできるか?』

ここを考えることが重要なのです。

仮に最初に始めた仕事の収入が低かったとしても、そこで得られるスキルが数年後に転職市場で評価されれば、新しい職場に移って年収を上げることは可能ですからね。

レベル1の状態から、いきなりレベル20の人が貰っている給料を目指そうとするからおかしなことになるのです。

補足

レベル1であれば、まずはレベル10・レベル20になるための経験値を積んで、その後に自分のレベルに合った仕事を探せば良いだけです。

楽そうな仕事・未経験OKの仕事だけチェックする

そしてこれは、私がフリーターから抜け出す時に一番重要視していたポイントです。

おそらく今この記事を読んでいる方はフリーターの経験をしているはずですが、仕事を探す際に

楽して稼げる方法を知りたい
未経験からできる楽な仕事を探したい

このように『楽』ができる仕事を優先的にチェックすることもあるでしょう。

私ももちろん『楽しながら多くの収入を得られたら最高だな!』そう思って仕事を探していたため、優先事項としては

楽な仕事>収入の高い仕事>やりがいのある仕事

このような順番でした。

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ですが残念なことに、この世の中の仕事で『楽』や『未経験OK』の仕事に関しては、それなりの裏があります。

あなたが企業を経営している場合

  • 楽にお金を稼げる方法を探している求職者
  • 仕事をちゃんとやってお金を稼ぎたい求職者

この両者が面接に来た場合、どちらを採用しますか?

つまり、楽にお金を稼げる仕事を探している人を採用する会社は

『楽にお金を稼げる仕事をしたい人間を採用しなければならない事情』

が必ずあるということです。

これがどういう意味かは、ここまでの話を理解していただければ伝わっているはずです。

補足

ちなみに『未経験OK』の仕事に関しては、選び方を間違えなければ悪質な企業に引っかかる事はありません。

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