一人の人間が社会に出れば、そこでは自分自身の『市場価値』がどれくらいあるのか?を一つの基準にして判断されることになります。

今までフリーターとして生きる時間を過ごしていたら、当然シンプルに
『時給1000円程度』
の価値でしか働くことができません。
この立場から自分の市場価値を上げて、いかに1時間あたりの報酬をアップさせるか?
ここではその具体的な方法とフリーターから市場価値を上げるための具体的な戦略についてお伝えしていきます。
ちなみに、これを書いている私自身は、元々時給1200円程度で働くフリーターでした。
その立場から、現在は独立して自分の市場価値を上げることに成功しているため、一つのモデルケースとして私の体験談もお伝えしていきます。
目次
フリーターは『危機感』さえ持っていれば人生は変えられる

まず、一つの疑問として
『そもそも時給1000円程度で働いていたフリーターが自分の市場価値を上げて高い給料を貰えるのか?』
この疑問が挙げられると思いますが、結論としては明確に『YES』と答えられます。
そう答えられる理由は大きく3つ
- 正社員として働く人の大半は社会人になってから勉強をしない
- 常に時代は変わっているため新しい技術を身につければ稼げる
- 人材不足が深刻化している業界でスキルがあれば重宝される
正社員として働く人の大半は社会人になってから勉強をしない
まず、正社員として働く人たちのポジショントークで
『フリーターになると人生終わり』
という言葉はよく出てきます。

フリーターとして生きると肩身がせまい思いをすることもありますが、実は社会に出て正社員として働く人の多くは
『社会に出た後に勉強をしていない』
ため、実は肩書きを取っ払ってしまえば大して市場価値は高くはないのです。

つまり、社会に出てからフリーターとしての人生を過ごしていても、正社員として働く人間を追い抜いて高給取りになることはそこまで難しいことでもありません(もちろん努力は必要ですが)。
常に時代は変わっているため新しい技術を身につければ稼げる
そして私たちが生きる現代は、江戸時代の1年分の情報を1日で得ていると言われています。
それくらい情報が溢れている時代でもあるため、数ヶ月・数年勉強をおろそかにしただけでも時代に取り残されてしまうことになるのです(特にIT)。

新しい技術が出てくれば、当然その技術を使った仕事が生まれるため、その技術を身につけて仕事にすることで、後発組であっても高給取りになることは十分可能なのです。
この先の時代はAI(人工知能)などが当たり前のように使われる(すでに使われている)ため、この技術を数年前から勉強している人はすでに高給取りになっています。
とはいえ、安易に資格を取得すれば稼げるわけではありませんので、その点だけは注意しておきましょう。
人材不足が深刻化している業界でスキルがあれば重宝される
私たちが生きる日本は、これからさらに高齢化社会が深刻化していきます。

そうなると、働き手を求める企業はスキルある人間に対して高い報酬を提示して雇うことになる(人材不足で優秀な人間も少ない)ため、そのスキルさえ持っていればたとえフリーターの過去があっても重宝されるのです。
実際、今は『早期退職者』を募って高い給料を貰っている年齢層の高い人材を放出し、空きができたところに若い人材の採用をすることで、企業側も人材の新陳代謝を起こし始めています。
企業はすでに『この先の時代』を見据えた行動を起こし、凝り固まった思考を持つ高年齢層よりも、今のIT社会を当たり前のように生きている若い世代を取り込んで、柔軟なアイディアから企業の未来を作り上げようとしています。
その求める人物像には、学歴よりも
『これからの時代を見据えて行動ができる若者』
が当てはまるため、後付けのスキルで時代に適応する行動力さえあれば、数年程度フリーターを続けていた人材でも求める企業は山ほどあるのです。
スキルや経験がなくて不安な場合は[人生詰んだ?]フリーターでスキルなし・職歴なし・経験なしから就職できる仕事を提案するの記事もチェックしてみてください。
フリーターがスキルアップをして自分の市場価値を上げる具体的な方法!

具体的な方法論をお話しする前に、まず私が考える『これからの時代で市場価値の高い人間の定義』をお伝えしておきます。
市場価値という言葉自体は抽象的ですが
『希少価値がある』×『世の中に求められるもの』
これが市場価値の高い低いを決める要素だと考えています。

分かりやすい例としては、営業の成績が会社でナンバーワンであれば、これは『世の中に求められるスキル』を持っていることになります。
ただ、これだけだと数多くの会社でナンバーワンを取っている人間はいるため、それにプラスして
となれば、これは『希少価値がある』と判断されて市場価値が一気に上がります。
どちらかはできる人間はいるけど『どっちもできる人間はいないよね』と言われるような能力があれば、これは現代では希少価値の高い人材として扱われます。
定年まで同じ会社で勤め続けるのは過去の話
つまり今の時代で自分の市場価値を上げる方法として
『1つの会社に勤め続けて1つのスキルを磨く』
この選択肢は市場価値を上げる選択としては良いとは言えません。
そうではなく、1つの会社でスキルを磨いて、その後に
このような行動を取ることによって自分の市場価値を上げることができます。
フリーターが自分の市場価値を高めるには?
自分の人生の1時間を1000円程度で企業に売っているフリーターの場合、今のバイトの仕事を続けたとしても市場価値は一生上がりません。
現状フリーターとして働く人間が市場価値を高める方法は大きく2つ
- フリーターを抜け出して正社員として働きながらスキルを磨く
- フリーターの状態で勉強・スキルを身につけて転職する
とりあえずまずは、時給で働く環境から抜け出すことが先決。
フリーターをしていればすぐに気づくことですが、時給で働いている仕事内容で得られるスキルなんてほとんどありません。

まずはこの時給の呪縛から抜け出し、社員としてお金を貰う生活に切り替える。
そうすると当然、会社の後輩や同僚・チームのマネジメントを任されることになり、そこで組織の動かし方や仕事の回し方を学びます。
それプラス自分の個人としての能力を磨くための勉強やスキル取得に時間を使えば、数ヶ月・数年で時給1000円時代の自分よりも倍以上の収入は得られます。
ただし、市場価値というのは『現在の転職・就職市場を熟知しているプロ』にしか分からない部分もあるため、正社員経験を積む段階で、できればプロのエージェントに相談しておくべきです。
そうすると、キャリアアップを知り尽くした担当者から的確なアドバイスを貰えるため、自分が進むべき道が見えてきます。
フリーターから正社員になる段階で、このような環境を利用しておけば就職までの時間を短縮することもできますからね。
実際にフリーターの状態から市場価値を高めた二人の友人の事例

先ほどもお伝えした通り、私が考える今の時代で市場価値の高い人間の定義は
『希少価値がある』×『世の中に求められるもの』
この2つの要素を持ち合わせている人材です。
まず『希少価値』に関しては、今の時代で働く人の多くが持っていないスキルがあれば最低ラインはクリアできます。
友人A君の事例
こちらのA君は、とある日に独立した後の私と会う機会があったため、そこで色々と現状や今後の話をしていました。
A君はフリーターとして働いていましたが、自分の将来性に不安と恐怖を強く感じていたため、これからどう生きれば良いのかを真剣に悩んでいたのです。
そこで僕はA君がどんなことに興味があり、これから何をしたいのかを掘り下げてみると、A君は人よりもインターネットを使う時間が長く、長時間パソコンを使うことに何の苦もなかったようなので、一つの提案として

を提案してみました。
ITスキルの中でも、この先の時代は『エンジニアが深刻に不足する』ことがデータでも出ているため、そのエンジニアが使うプログラミングスキルを身につければ、将来的に職に困らない可能性は高いです。
それを聞いてA君は早速プログラミングが学べるスクールの情報を調べ、そこで数週間カリキュラムを受講した後、転職先として某IT企業に就職が決まりました。
実際プログラミングスキルというのは、極めている人はごく一部ですが、仕事ができるレベルになるまでは数週間の学習でもたどりつけます。
しかもプログラミングを扱える人材は世の中的に足りていないため、ここで学習すれば『希少価値がある』+『世の中が求めている』この2つの要素を満たすことになるのです。

A君はこの行動を起こしたことにより、現在はフリーランスのエンジニアとして年収1000万近い収入を得ているのです。
プログラミングに関しては、そのスキルを求める企業が多いため、一部の大手企業以外は『学歴・職歴』はほとんど見られません。
つまりフリーターであってもプログラミングが使えさえすれば、普通に就職することは可能です。
友人B君の事例
こちらのB君は、途中で大学を中退してからダラダラとフリーターを続けており、フリーター時代の私とよく一緒に朝から遊ぶ仲でした。
そんなB君も気づけば30代目前。
今までフリーターしかしてこなかったB君も、さすがに30代になったことにより焦りが感じられました。

しかしフリーターとして接客の仕事をしていたことで、人よりもコミュニケーション能力が高く、営業や人と接する仕事なら結果を出せるポテンシャルは感じられたのです。
その長所を生かすため、B君は『営業』と『介護』の業界2つに絞って就活をスタートさせ、結果的に将来性のありそうな介護の仕事で正社員として働くことになったのです。
以前は一つの施設で働き続けるのが当たり前でしたが、介護業界にもフリーという選択肢も生まれているため、この先の時代介護業界でも大きく稼ぐ人間は増える可能性は高いのです。
この先私たちが生きる日本では、高齢者が増えることは確定している未来です。
その高齢者を介護する人間は必ず必要になるため、資格や経験を持つ介護士の需要は高まります。
複数の施設を掛け持つフリーランスのような働き方が当たり前になれば、高給取りになる介護士も増えることになるでしょう。
これからは正社員=安定ではなく『スキル=安定』の時代

上記した私の2人の友人の例でも分かる通り、これからの時代は
その考え方よりも、むしろ
この未来がやってくることになります(というよりすでにそうなっています)。
フリーターが不安定だと言われるのは、フリーターという肩書きではなく
『1時間を1000円前後でしか売ることができないスキルの低さ』
ここに問題があります。
実際、フリーランスも働き方としてはフリーターと大差ありませんが、そこには『スキル』の上乗せがあります。

しかもフリーランスは『一つの会社にこだわる必要はない』ため、万が一契約が切れたとしてもスキルを使って別の企業に貢献すれば良いだけです。
確かに正社員は『現段階』では会社に守られていることは事実ですが、一部の能力ある正社員を除いてしまえば、今の会社以外で働けるスキルがない人も山ほどいます。
それを考えた時、今後フリーターから正社員になる際には
ような環境を選ぶことはマストと言えます。
自分の市場価値を上げれば、働く場所を『見つける』から『選ぶ』に変えることができます。
もしフリーターの状態で働いているのであれば、今の自分に悲観せずに
『この先の時代で求められるものは何か?』
これを考えながらスキルに磨きをかけていきましょう。

私とA君・B君がそれを証明している一つのサンプルになりますからね。
まとめ

『スキルアップ・市場価値』
これらの表現は少し抽象的で分かりづらい部分が多いですが、この2つの言葉に100%正しい正解はありません。
時代によって求められるものは全く変わるため、今の時代で仮に『電話帳の会社』に勤めたとしても未来がないことは誰もが容易に想像できるはずです。
時代が進んでいく中で、必ず会社や人が求めるスキルが新しく生まれます。

数十年前の学歴で判断されるような社会では、このような逆転はまず不可能でした。
フリーターとして生きる人にとって、今の時代は
『昔よりも圧倒的に逆転しやすい時代』
になります。
ぜひフリーターの肩書きを持っていることに悲観せず、この先の時代で求められるスキルを身につけて、勉強していない正社員をごぼう抜きしていきましょう。
そんな方が一人でも増えたら、私もこのブログで情報を届けることのやりがいに繋がりますからね。



