高卒は大卒と比較して頭が悪い‥。
これは、社会に出た時に誰もが一度は聞く言葉かもしれません。
会社内のほとんどが高卒であればこの話題が出ることはないかもしれませんが、大卒に混じって高卒が働くことになれば、当然どこかで学歴の話は出てきます。

私が以前に勤めていた職場では、同じような仕事をしているのに上司が露骨に高学歴を贔屓した態度を取り、学歴のない人に対して冷たい対応を取っていたのです。
これを目の当たりにした時、学歴が低いことで損をしていると感じてしまい、心の中で悔しい気持ちになりました。
同じ人間なのに、通っていた大学の違いで頭が悪いと思われる・バカにされるのは納得できませんが、そもそもなぜこのような扱いの違いが出てくるのか?
ここでは、学歴による社会の温度の違いと、高卒がバカにされないための対策について具体例を交えながらお伝えしていきます。
目次
高卒=頭悪いは全くのデタラメ!しかし‥

まず一番に理解しておくべきことは
『学歴が低いことで見下してくる人間は、どの環境でも一定数必ず存在する』
ということです。
これを頭に入れておけば、自分が特別恵まれない環境にいると考えることがなくなります。

もちろん『学歴』だけ切り取って考えれば、高卒よりも大卒の方が学歴があることになります。
ただ、それだけで頭が良い・頭が悪いが決まるわけがないことは誰でも分かることです。
優秀な人間は人を見下さない
そしてこれは私の経験で確信を持って言えることですが、基本的に優秀な人間は人を見下すという
『人間としてメリットのないこと』
はしません。
これは少し考えれば分かることですが、人を見下して満たされるのは『自分のちっぽけな優越感』だけ。

人を見下せば、当然
このように、基本的には
『人から嫌われるデメリット』
しかないのです。
このちっぽけな快楽を満たすために、これらのデメリットを受け入れるのは頭の良い優秀の人は絶対にやりません。
むしろ円滑な人間関係を構築するために、たとえ高卒だろうが低学歴だろうが平等に接し、自分に対する信頼を高めることに時間を使います。

『マネジメント』ができなければ、組織で信頼されることはありませんからね。
ただ本当に優秀な人は教養があるので、話を合わせられるために教養を身につけておいて損はありません。
その点に関しては大卒と高卒の話が合わないと言われる明確な理由!結局は『教養』の問題ですの記事で詳しくお伝えしています。
高卒が社会に出るとバカにされる理由

とはいえ、世の中に優秀な人間はそこまで多くはありませんので、高卒で社会に出るならば必ず
『学歴マウントを取ってくる人』
と上手に付き合わなければなりません。
その人たちがなぜ高卒をバカにしてくるのか?

高卒がバカにされる・頭悪いと言われる理由は主に3つです。
大卒は苦しい『受験戦争』を勝ち抜いている(有名大学)
高校3年生になると、学生は『進学』『就職』のどちらかの選択肢を選ぶことになります。
就職を選べば、その時点で学校が用意している就職枠から進路を選び、企業に採用されれば卒業まで遊んで過ごせます。

高校3年という貴重な学生生活。
周りは思い出作りをするために、学校終わりに繁華街に遊びに出かけ、そこで夜まで騒いで遊んで楽しい思い出を作っている。
その一方で、受験を選んだ高校生は、寝る間も惜しんで死に物狂いで参考書とにらめっこをし続ける日々。
途中で投げ出したくなるような苦しい時間を何日も何日も過ごし、ようやく大学受験に突破した後、初めて遊ぶことができます。

その反動が、社会に出てから学歴という形でマウントを取ることに繋がります(もちろん一部の人だけですが)。
日本は学歴社会が続いている
社会で活躍できる人間からしたら、正直学歴なんて『おまけ』程度に考えられる人生を過ごしていますが、社会に出ると『現実』に直面し、色々な意味で自分に自信がなくなります。
それを経験すると、自分を支える『強み』を表に出してなんとか心を保とうとします。
日本はまだまだ学歴社会。
本当に優秀な大学を卒業した人たちはそこまで学歴を表に出して自慢することはありませんが、いわゆる『中間層の大学』や『社会で上手くいってない高学歴』の人たちは、自分の強みが結局『学歴』になってくるのです。
そうすると、自分の優秀さを『学歴』で表現するため、高卒の人よりも自分の方が上だと植え付けさせるために、頑張って学歴を自慢します。

しかし自分に自信がない人ほど学歴に頼ることになるため、結果的に高卒や低学歴の人からしたらそれが学歴マウントに感じられるのです。
実際、高卒を頭悪いなどとバカにしてくる人たちは、自分自身も強烈なコンプレックスを持っていることがほとんどです。
日本の4年生大学進学率は5割以上
高卒が頭悪いと言われる根本的な原因はここじゃないかと私は思っています。
そもそも、日本は人口が1億人以上いるわけですから、そのうちの5割以上が大卒者となれば、当然高卒と大卒が一緒の職場で働く確率が高くなります。
すると、途中でお伝えしているように
『大卒で学歴のあるコンプレックスを持った人』
が山ほど出てきますから、その人たちから高卒の事実をバカにされる人も出てくるわけです。
そしてその事実をネット上に書き込み、同じ悩みを抱える人たちが拡散すれば、世の中のスマホユーザーがそれを見て
『高卒=頭悪い』
と価値観を植え付けられることになるのです。

高卒が社会で頭悪いとバカにされないための対策!

私自身も学歴のことで散々バカにされてきたからあえてお伝えしておきますが、基本的には高卒が頭悪い・バカにされると思われることは受け入れるべきです。

ただ、優秀な人間はそれを
『表に出さないだけ』
です。
つまり高卒の生き方を選択したのであれば、バカにされないためには
『大卒以上の結果を残すしかない』
のです。
これができなければ、どうやってもバカにされます。
数十年前の社会であれば、学歴の段階でこれを覆すことはほぼ絶望的でした。
しかし、今の時代は
『高卒でも大卒以上の結果(ここでは収入と定義する)を出すことは難しくない』
です。
やることはシンプルに2つ
学歴があまり関係ない世界で結果を出す
高卒の場合、環境によっては学歴の壁を越えることがほぼ絶望的なこともあります。

それを考えると、学歴の土俵に乗って結果を出そうとするのはまず不可能なので、環境を変えて
『学歴があまり関係ない世界』
で実績を出す必要があります。
分かりやすい例としては『フリーランス』の環境。
この業界は、学歴云々は置いといて、とりあえず『結果』が出せる人間が求められる世界です。
仮に高学歴で凄い肩書きを持っていたとしても、結果を出せなければフリーランスとして求められません。
この土俵で戦えば、学歴を取っ払ってシンプルに『実力』だけで戦えます。
エンジニアやデザイナー、マーケターや営業などはフリーランスとして活躍している人がたくさんいますが、この中で低学歴で高収入を得ている人は山ほどいます。
学歴の土俵から外れて、シンプルに『実力』の土俵で戦えば、学歴をバカにされることなく高い収入を得られるのです。
大卒よりも多少のリスクを背負う
これはフリーランスにも繋がる話ですが、高卒はリスクを取らなければ大卒以上に稼ぐことはほぼ不可能です。
そもそも高い学歴のある人たちは、わざわざリスクを取って挑戦せずに、安定して働ける職場を探して高収入を得ます。

高卒だとこのフィルターを通って高収入の安定した仕事が選べないわけですから、自然と安定を求めた場合は低収入で生きていくしかないのです。
その突破口となるのが『リスク』。
フリーランスは正社員よりも多少リスクはありますが、ここで結果を出せればあらゆる企業から引っ張りだこ。
複数の企業と契約すれば高学歴よりも高い収入を得られます。
高卒がリスクを取らずに生きたら大卒の方が高い収入を得られるのは当たり前。
その事実を理解し、自分の人生で『どれだけのリスクを取れるか?』によって、バカにされるか・されないかの明暗が分かれます。
実際、高い収入を得ている高卒をバカにしてくる大卒なんて、ただの『嫉妬』ですからね。
まとめ

高卒が社会で大卒からバカにされない・頭悪いと思われない対策としては
- 学歴の土俵で戦わない
- 社会に出てから大卒以上に努力して結果を出す
- 安定よりも多少のリスクを選んで突き進む
結局はこれしかありません。

高卒は悪いことではありませんが、日本の『学歴社会』では下に見られるのは当然です。
自らその対策をしなければ、一生つまらないストレスを抱えることになりますので、今の自分が何をすべきかを考え、積極的にリスクを取って行動しましょう!



