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大卒と高卒だと話が合わないと言う人はいます。

人間社会では、分かりやすく『学歴』が一つの努力の指針となるため、これを軸にして相手の能力や人間性を判断することが多々あります。

職場で『東大』を卒業している人がいれば、それだけで心のどこかで尊敬の念を持ちますし、逆に大半が大卒の職場で高卒が混じっていれば、自然と大卒の人は『まぁ高卒だからね』と思う節があります(もちろん人によりますが)。

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その中でもよく聞く話『大卒と高卒は話が合わない』ことに関して悩んでいる人も多いです。

これは『大卒側』からも『高卒側』からも言えることなので、ここではなぜこの両者の会話が合わないと言われるのか?その根本原因と解決策について深掘りしていきます。

補足

ちなみにこれを執筆している私自身は、大した学歴はありませんが、高学歴で優秀な方と話す機会が多いです。

その経験をしていく中で感じた私なりの結論もお話ししていきます。

大卒と高卒だと話が合わないは有名な話?

まず、私たちが生きるこの『日本』は、シンプルに学歴社会で成り立っています。

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そのため、高卒と大卒は基本的には『話が合わない』と思われていることは事実です。

この価値観に対する高卒側の反論

『高卒の中でも優秀な人はたくさんいる!』

この意見に関しては、紛れも無い事実です。

ただ、括りを『高卒』にしてしまうと、明らかに高卒の中で優秀な人の存在は『少数派』になるため、高卒=優秀と思われることはまずありません。

実際、良い大学を卒業した人と高卒の人が一緒の空間で話をしても、お互いが居心地の良いと感じる空間を作るのは相当難しいです。

その理由としては

高学歴は高学歴同士のコミュニティが日常
そもそも生きている環境が全く違う
高学歴の場合、話の抽象度が高い

これらの原因が挙げられます。

『大卒と高卒』その差はどれくらいあるのか?

あえて『大卒』と『高卒』この2つの括りで考えてしまえば、正直大卒と高卒の差はそこまで大きくはありません。

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私の体感値としては、大卒の中でも『MARCH以上』の学歴を持つ人たちとの差は大きいと感じることはあります。

話が合わないというのは、結局『共通言語の少なさ』が理由です。

会話の『共通言語』の重要性

大卒の中でも高学歴が当たり前のように知っている話題を高卒に振っても、それをテンポよくポンポン返してくれる人はなかなかいません。

逆に高学歴同士の会話になると、相手が投げたボールに対して無意識に『非言語の要素』も抽出してボールを返すため、ストレスなく会話が進みます。

補足

お互いの共通言語が多ければ多いほど会話は楽になりますし、逆に相手が何も知らない状態で会話をするとなると、立場的には『先生』と『生徒』のような関係性になるため、一つ一つ立ち止まって話を掘り下げていかなければなりません。

これが高学歴が高卒に対して『会話が合わない』と感じる一番の原因です。

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教養がある人たちは、抽象度の高い部分で会話が進みます。

しかし教養がない状態の人と会話をすると、話題を具体化して噛み砕いで話すことになるため、一度視点をグンと下げて会話のレベルを合わせなければならないのです。

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大卒と高卒より『大卒と大卒』の方がレベルの違いが露骨

会話は『共通言語』と『抽象度』のレベルによって合う合わないが決まるとお伝えしましたが、私が一番差があると感じたのは

『高卒と大卒よりも、大卒と大卒同士のレベルの違いの方が露骨』

だということ。

大卒の線引きライン

『大卒』の肩書きを持っているとはいえ、そのレベルは様々。

日本で分かりやすい線引きとしては、

高学歴は『MARCH・関関同立以上』

それ以下の学歴の大卒は『日東駒専以下・Fラン大学』

などと呼ばれます。

そして大学に行ってない人たちは『高卒』『短大卒』『専門卒』と呼ばれるため括りが違います。

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あえて年収を一つのベースにして線引きをすると、基本的に日東駒専以下のFラン大学は、収入も会話のレベルもそこまで高くはありません。

しかしMARCH・難関国立大学以上の上位11.2%(全人口からの割合)に関しては、会話のレベルも収入のレベルも違うと考えておきましょう。

高卒と会話が合わないと話すのは『Fラン』が多い

そして少し悪い言い方にはなりますが、高卒と会話が合わないと話す大卒の多くは『Fラン』です。

補足

そもそも、高学歴と言われるMARCH以上の人たちは、全人口の10%程度の人たちですから、働く環境も基本的には年収の高い狭き門の会社です。

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そこには高卒で働いている人はほとんどいないため、まず高卒と会話をする機会はあまり多くはありません。

そしてこれは私の経験も混じっていますが、高学歴の優秀な人たちは、相手が学歴がなかろうとも話のレベルをちゃんと下げて分かりやすく説明できるスキルが備わっていることが多いため、高卒だからと言って会話が合わないことを露骨には出しません。

そして心では話が合わないと思っていたとしても、それを表に出すようなヘマは優秀な方はしません。

逆にFラン大学の方(特に優秀じゃない方)と接するときは、無駄に難しい言葉を使ってよく分からない説明をされることが多いです。

Fラン大卒故のコンプレックス

ここには『マウント』の要素が含まれていると思いますが、Fラン大学を卒業した人たちは、心のどこかに学歴コンプレックスを抱えています。

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結局、そのコンプレックスを隠さずに堂々とマウントが取れる相手が『高卒』なのです。

MARCH以上の高学歴から見ればFランは低学歴。

しかし自分は大学を卒業している事実があるため高卒よりは高学歴。

その葛藤を発散させる場所が『高卒』との会話であり、ここと話を合わせることを極端に嫌うのもまたFラン大学卒の優秀じゃない方なのです。

途中でもお伝えしている通り、優秀な方は誰とでも話を合わせる能力があります。

つまり、表面上は『高卒とは話し合わないわ〜!』と言っているような人たちも、心の中では『高卒と話が合うような自分にはなりたくない』と葛藤しているのです。

もちろん高卒の中にも本当に会話が合わない人もいますから、これはお互い様かもしれませんけどね。

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話が合わないのは『学歴』が原因ではなく『教養』の問題

結局、話が合わないことを『学歴』で片付けるのは簡単ですが、実際掘り下げてみると学歴は大して関係なく、問題なのは『教養』の部分です。

教養のある人たちは、一つの物事に対して断定的な意見がないことを理解しているため『これは○○だ!』と決めつけるようなことはしません。
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しかし教養のない人たちは、一つの物事を見ると『これは○○だ!』と簡単に決めつけてしまい、思考を掘り下げようとはしません。

この違いが表面に出て、会話が合わない理由を『学歴』に落とし込んでいるのです。

高卒だから話が合わないは視野が狭すぎる

普通に考えれば『高卒=話が合わない』と決めつけることはできません。

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何度もお伝えしている通り、高卒にも優秀な方はたくさんいますからね。

しかし教養のない人たちは、すぐに物事に対して決めつけをします。

高卒=話が合わないと考える大卒の人たちは、結局勉強は多少できるかもしれませんが、大事な『教養』の部分を持ち合わせていません。

最低限の教養があれば、高卒だから話が合わないのではなく『共通言語』と『会話の抽象度の違い』が話の合わない原因になることはすぐに分かりますからね。

あくまでも高卒と大卒の会話が合わないのは

『高卒だと教養を持ち合わせていないことが多い』

ため、割合の部分での判断になります。

これは高学歴であっても仕事が全くできない人がいることと同じです。

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学歴マウントの職場は速攻で抜け出した方が良い!

大卒と高卒が入り混じる職場であれば、この高卒と大卒の会話に関する議論は必ず出てきます。

正直、優秀な高卒の人からしたらこのフィルターは鬱陶しいだけですが、それでも学歴社会の日本ではこのフィルターと上手に付き合っていかなければなりません。

もし自分自身が高卒やFラン大卒で優秀なのであれば、そんなつまらない職場からは早い段階で抜け出し、もう少し『自分の能力』を正しく評価してくれる環境に移りましょう。

学歴だけで判断されるのは、結局その職場自体に問題があります。

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仕事に関しては『学歴』ではなく『成果物』が全てなので、ここを正しく判断してくれる環境に飛び込むことができれば、正当な評価で自分を判断してもらえます。

実際、フリーランス界隈なんかは学歴はほとんど見られませんからね。

話が合わないのが友達関係ならばなんとでもなりますが、それが職場になると一生つまらない学歴のマウント大会の環境で定年を迎えることになります。

まとめ

高卒と大卒だから話が合わないのは大きな間違い。

高卒と高卒だって、起業している高卒と社会人の高卒では話は合いませんし、大卒と大卒でもFランとMARCH以上であれば話が合わないことも多々あります。

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この話題に関しては、結論ただの『ポジショントーク』でしかありませんので、そこまで悩む必要はなさそうです。

この話題で自分のストレスを増長してくる人間が職場にいれば転職すれば良いだけ。

正しく能力を判断してくれる職場であれば、良い意味でも悪い意味でも実力主義の世界で戦えます。

そうなれば、高卒からでも高収入を得て大卒以上の暮らしは実現可能。

学歴の枠を取っ払い、話が合う合わないを気にするのではなく

『自分が誰と付き合いどう生きたいのか?』

ここを徹底的に考えて身を置く環境を選んでいきましょう。

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