高卒の学歴は社会で不利なのか?
『学歴』は、自分が人生を歩んでいく中で一生掲げるプラカードのようなもの。
そのプラカードが『大卒』の人もいれば『専門卒』『短大卒』『高卒』『中卒』など様々ですが、日本は特に学歴志向の強い国なので、当然学歴の中でも低いとされる『高卒』はあまり表には出したくないこともあります。

現状、高卒の肩書きが恥ずかしいと感じている場合、
ここでは社会の学歴に対する偏見・劣等感に真正面から切り込み、高卒の立場でキャリアを積み上げていく方法について掘り下げていきます。
目次
高卒が恥ずかしい場合『人口の約50%』が恥ずかしい人生ということに
まず、仮に『高卒=恥ずかしい肩書き』だと仮定した場合、日本の人口の50%以上は恥ずかしい人生を歩んでいることになります。

もし今現在、自分が『高卒』の肩書きを持っていて恥ずかしいと感じる場合、考えられる理由は2つ。
このどちらかだと思います。
つまり『周りと比較している(特に学歴のある人)』ということです。
高卒で恥ずかしいと感じるのは結局『比較』してるから
いくら自分の人生を生きようとしても、自分が所属するコミュニティや人間関係で色々と情報交換していくと、どうしても
『周りよりも自分が劣っているかもしれない』
と感じる瞬間は必ず出てきます。
高学歴で高収入であればそう感じることは極端に少ないかもしれませんが、高卒だと大卒者と比べて自分が劣っていると感じる瞬間がたくさん出てきます。
そんな日々を過ごしている中で、突然知り合いから

とバカにされたら、そりゃイラっとします。
バカにされた場合の対処法は高卒が社会で頭悪いとバカにされる理由!対策は簡単ですの記事で解説しています。
その人も、周りと比較して優越感を感じる人生を過ごしている可能性が高いですが、自分の人生を周りと比較して生きていると、本当に満足するためには
『自分が総理大臣になって誰よりも高収入・地位を得る』
ことができなければ、基本的には不満足に終わります。
実際、人と比較しやすいSNSを長時間利用するとうつ病のリスクを高める研究結果も出てきています。

学歴は取れるなら取ったら方が人生は楽になる
高卒は恥ずかしい立場ではないとはいえ、この学歴社会が色濃く残る日本では、学歴は
『あったほうが人生は有利に進められる』
ことは紛れも無い事実。
その理由として分かりやすいのが『就職先』と『人脈』の間口の広さ。
前提として、基本的には高学歴は高学歴としか関わりません(一部例外もありますが)。

そして就職先に関しても、学歴フィルターを最初から用意して高卒は一切受け入れない企業は山のようにあります。
高卒だと、この高学歴が受けられる恩恵が一切無いため、学歴を持っている人間よりもリスクを取ってキャリアを作っていかなければ、基本的には低賃金で働き続けることになります。
学歴は、一つの『努力量』を表す指針になるため、優秀な人材を確保したい企業は高学歴だけに絞って採用をします。
高卒も全て受け入れて面接をしていると『優秀じゃない人材』も多数混じるため、企業の手間が増えるだけなのです。
高卒で劣等感を抱えずに幸せな人生を歩むためにすべきこと!
高卒が恥ずかしいと感じるのは、あくまでも
『学歴がある人間と比較した場合』
なので、他者と比較せずに自分の人生を生きれるならば特に恥ずかしがる必要はありません。
とはいえ、それは正直綺麗事。

すでに社会に出て働いているのであれば、この『高卒』の事実とは一生付き合っていかなければならない。
そして心のどこかには『学歴ある大卒以上の生活を実現して幸せに過ごしたい』そんな気持ちが隠れているはず。
では劣等感を抱えがちな高卒が、どのような人生を歩めば、大卒と同等・もしくはそれ以上の幸せを手に入れられるのか?
これに関しては大きく3つのことを意識すれば、人生は余裕で挽回できます。
1,スキル・キャリアを作っていく
2,社会人になってから勉強しまくる
3,学歴で戦う環境を選ばない
スキル・キャリアを作る
学生時代にどれだけの時間と労力をかけて頑張ったかを表す指針となるのが『学歴』。

学生生活が終わった後、この高学歴の人たちと同等・もしくはそれ以上の努力をしなければ高卒が良い暮らしを実現することはなかなか難しいです。
社会で求められるのは、学歴よりも『スキル・実績(キャリア)』。
つまり学歴がない高卒の人たちは、ここでしか戦うことができないため、社会に出てからやるべきことは、誰よりもスキルを磨き、キャリア構築に時間を使うことです。
営業職ならば、誰よりも契約を取れるスキルがあれば高卒でも高収入は得られますし、IT業界でスキルを磨けば学歴が関係ないフリーランスの市場で戦うことも可能。
どの業界が自分に合っているかは私には判断できないため、とりあえず高卒でも先が見える環境でのスキル・キャリア構築を優先して人生を進めていきましょう。
もし分からない場合には、プロのエージェントに相談するのも一つの手です。
社会人になってから勉強しまくる
一つの目安として『1000時間の法則』があります。
周囲からその分野で認められるためには、1000時間勉強に費やす必要がある。
その分野で1000時間の勉強ができれば、いわゆるその業界で『天才』と呼ばれるレベルに達することが可能。
仮に1日8時間の勉強を毎日できれば、1ヶ月で240時間、4ヶ月で約1000時間になります。
ちなみに現在社会人として働く人たちの1日の平均勉強時間は、おおよそ『6分』と言われています。

社会人の大半は、やりたくない仕事をして、そのストレスを発散させるために仕事終わりに酒を飲み、休日はダラダラ過ごすだけ。
逆に高卒でもこの時間の中に『勉強』をぶち込めば、数年後に圧倒的な結果を出せる人材へと成長できるのです。
学歴で戦う環境を選ばないこと
ただ、勉強しただけでは高卒が大卒以上に活躍することは難しいです。
途中でもお伝えしたように、私たちが生きる日本はまだまだ『学歴社会』。

スキルを磨き、勉強時間を確保すれば数ヶ月後・数年後に頭角を表すことは確実。
そうなれば、学歴で意味のない蓋をしている環境にこだわる必要は無くなります。
自分の成果を正しく判断してくれる職場に転職し、そこで誰よりも結果を出し続ければ、高卒だからという理由で見下される・出世できないなんてことはなくなります。
完全実力社会のフリーランスになるのが一番手っ取り早いですが、いきなりその環境はある程度リスクが大きいので、まずは低リスクでスキルを伸ばせる最適な転職をエージェント経由で実現し、そこから着実にステップアップしていくのがベターです。
高卒から就職する方法に関しては高卒フリーターの肩書きから就職(ホワイト企業)を成功させる方法!をチェックしてください。
高卒から逆転を考えるのであれば、学歴より『能力』を正しく見てくれる環境を選ぶしか方法はありません。
まとめ
高卒は社会に出ると当然『大卒』の人たちと比較されるため、社会的に不利な扱いを受けることは事実。

その違いはシンプルに
『リスクを取って一歩踏み出せるかどうか?』
ただこれだけの違い。
会社を定時で退社して、会社の愚痴を飲み歩きながら発散し、休日は何もせずにゴロゴロする。
この生活を高卒がしていれば、一生劣等感と付き合うことは確定します。
高卒だから恥ずかしいのではなく、結局高卒の状態で『何も人生を変えようとしない』ことが一番恥ずかしいです。
ちょっと頑張ればガラッと景色が変わる国で私たちは生きているんですから、高卒を恥ずかしがる前にまずはやるべきことをキッチリとこなしていき、数年後に頭一つ抜き出るような生き方をしていきましょう。




コメント
>>ちょっと頑張ればガラッと景色が変わる国で私たちは生きているんですから、高卒を恥ずかしがる前にまずはやるべきことをキッチリとこなしていき、数年後に頭一つ抜き出るような生き方をしていきましょう。
最後の一文に凄く感銘を受けました。
学歴コンプレックスを解消するには実際に学を身に付ける以外に無いと思います。
コンプレックスを抱えている人間のほとんどは自分に甘く、ろくに努力をしていない人ばかりです。
「自分も本気を出せばそれぐらいできる」というあさましい妄想を捨てて、実際にチャレンジする事の方が建設的です。
コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、学歴にこだわらずチャレンジすることは何よりも大事です。