バイトというのは、時給数百円・数千円で雇われているだけの身分。
正直、バイトに関しては正社員のようにそこまで企業側も待遇を良くしていませんので、辞めたい時に辞めるのが一番。
良く聞く話で
『バイト先が人手不足で辞められない』
そんな悩みを抱えていてどうしてもバイトを辞めることを直接言い出せない方がいますが、基本的にはこの日本には
が定められているため、雇用期間が事前に決められていなければ、辞めると申し出た時から2週間で誰でも辞められる法律があります。
民法第627条:当事者が雇用の期間を定めなかった時は、各当事者はいつでも解約の申入れができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。

しかし現代は、スマホの便利ツールが普及していることもあり、ライン一通でバイトを辞める趣旨を伝える方が増えています。
この辞め方に対して色々と意見がネット上で取りだたされているため、ここでは
『なぜラインを使ってバイトを辞めることが叩かれるのか?』
その理由と、この選択肢を選んだ場合に正社員に与える影響について詳しく掘り下げていきます。
もし学生・フリーターの状態で、バイト先にラインで辞めることを伝えようとしているのであれば、一度この記事を読んでから考え直してみてください。
そこには一生を台無しにするリスクが潜んでいます。
目次
バイトの環境によってはラインでも辞められます!しかし‥
まず最初に結論をお伝えしてしまうと、アルバイトを辞める手段としてラインは使えます。
ラインでの退職が受け入れない場合に考えられるのは、雇用する段階で会社側が
『退職の申し入れは文書で行わなくてはならない』
という就業規則条の条件を設けているときだけです。
それ以外であれば、電話やラインでも退職は可能です。

バックレの現実を考えると、まだラインや電話で辞める趣旨を伝える人の方が印象が良いかもしれませんが、それはとてつもなく規模の小さいどんぐりの背比べでしかありません。
なぜバイトを辞めることをラインで伝えるのが世間で叩かれまくるのか?
法律上はラインでバイトを辞めることは何ら問題はありませんが、それでも世間はこの『ラインでの退職』を強く批判しています。
あなたの周りに『ラインでバイトを辞める方法』を推奨している人はいるでしょうか?

人間の世界はその時代の『常識』がある
基本的に、ラインでの退職を叩いている人が大半の日本ですが、この人たちが挙げるキーワードは『常識』です。
私たちが生きるのは人間の世界。
そこには時代によって変わっていく常識が必ずあります。

しかし『現段階』では、まだ大半の人がラインでの退職を『非常識』と考えているため、この時代を生きるのであれば今の『常識』を受け入れるしかありません。
時代の常識を受け入れられない人間は、その時代では『需要がない人間』として扱われます。
分かりやすい例としては『タバコ』が挙げられます。
どこでも好きなだけタバコが吸えた時代
数十年前であれば、どこでも気にすることなくスパスパとタバコを嗜むことができましたが、現代は歩きタバコ・お店でのタバコをしている人を見たらあなたはどう思いますか?
おそらく

と思うはずです。
自分が喫煙者であればまだ許せるかもしれませんが、もし一度もタバコが吸ったことがない立場で歩きタバコを見たら
誰もがこう思います。
ラインでバイトを辞めることも、結局これと何ら変わりません。
タバコとは違い、ラインでバイトを辞めても罰則を受けることはありませんが、それでも世間が思う『非常識』の度合いは似ているため、自分がラインでバイトを辞めることが常識があるかどうかは一度冷静になって考えてみましょう。

結局は自分が『どんな価値観を持って生きているか?』が行動を決めます。
バイトを辞める際にラインで解決すると正社員になった時マジでヤバい理由
ラインを使ってバイトを辞めることは、法律では違法ではないが『非常識』であることはここまでの話で伝わったと思います。
しかし、より深刻に考えなければならないのは、常識云々よりも
『ラインでバイトを辞めた後の未来(正社員になった後)』
です。

そうではなく、ここでお伝えしているのは『マインド』の部分です。
バイトを辞める時の緊張感は低レベルすぎる
一度社会に出てちゃんと働くと分かりますが、バイトを辞めることなんてことは、人生において重要な分岐点でも何でもありません。
そもそもラインでバイトを辞めたいと考える人たちは、心の奥に
このような葛藤があると思いますが、これらの葛藤は人生レベルで考えれば次元が低すぎます。
つまり、バイトを辞めることを対面で言い出せない場合、その後の社会人人生で起こる重要な場面を全て逃げるようになる可能性が高いです。
結局、ラインでバイトを辞めることを伝えれば、顔を合わせた時の緊張感を感じることはありませんし、楽に今の環境から抜け出せます。
ただ、その低レベルのイベントから逃げてしまったら、その先正社員になった後のさらに大きなイベントが起こった時、間違いなく逃げます。

バイトを辞めた後、その先の人生では対面で緊張する場面が山ほど出てきます。
仮に今付き合っている彼女がいて、その彼女との結婚をする際、両親に挨拶をするとき

両親の挨拶ラインで済ませていい?
こんな彼氏だったらどうしますか?
一生その人を支えたいと思いますか?
ちなみに僕が彼女の父親だったら張り倒しますね笑。
会社で大きなお金が動く大事な商談に自分が抜擢された時、相手側の会社にプレゼンするのがどうしても緊張するから

なんて言う部下がいたら『はぁ?』となりますよね?
先の人生を考えれば、バイトで辞めることを対面で伝えるイベントなんて低レベルすぎる緊張感でしかありません。
今の行動は『未来の自分』に大きく影響してきます。
嫌なことから逃げると、その先は間違いなく逃げ続けの人生が待っています。
【環境別】後腐れのないバイトのおすすめの辞め方
私も色々なバイトを経験してきましたが、結局辞める趣旨を対面で伝えられたバイト先とは今でも交流がありますし、普通に飲みに行くこともあります。

とはいえ、世の中には良いバイト先・最悪なバイト先が存在することも事実。
もし自分が今バイトを辞める趣旨を伝えるとしたら、どのような理由で後腐れなく辞めるのかを過去の経験を踏まえて考えてみました。
コンビニ
仕分け作業の工場
ホテルフロント
スキー場
など
ブラックバイト
私自身、数多く働いたバイト先の中でも特に辞め辛かったブラックバイトは
『ホテルのフロント』
でした。
そのホテルはとにかく『人手不足』で、私がシフトに入らなければ回らないレベルの人の少なさだったため、辞めたい趣旨を伝えることに対して
この人たちに対して申し訳ない気持ちが強くありました。
人手が不足していた原因は、シンプルに『正社員の上司が最悪だった』これに尽きますが、それでも私はきっちりと辞める趣旨を伝えてその環境から離れることができました。
- 辞めたいけど辞めさせてくれない
- 人手不足で辞めづらい環境で働いている
このようなバイト先を辞める方法として私が取り入れた要素は2つ
1,自分の生活のネガティブな要素を伝える
ブラックバイトに関しては、正攻法で辞めようとしても上手く言い包めようとしてくるため、言い訳として『話を盛る』『多少の嘘を付く』ことはOKと私は考えています。
あなたのバイト先の上司がどんな人間かは分かりませんが、一つだけ言えることは、ブラックバイトの上司は
『バイトが一人消えると自分の仕事が増える、だから辞めて欲しくない』
この思考で動き、辞める人を引き止めます。
つまり、そこに後付けで感情論を載せているだけなので、基本的には自分のことしか考えていません。
ブラックバイトの上司が言いがちなこと

これは単純に『辞めたら自分が忙しくなる』ことを隠しているだけです。

最初にもお伝えした通り『民法第627条』で2週間前に辞める趣旨を伝えれば誰でも辞められます。

これを言われたら、真っ先に『労働基準監督署』に電話をしましょう。
事業者の監督の役割を持つ厚生労働省の出先機関
基本的に労働者には会社を辞める権利が法律で保証されているため、このような脅しには適切な機関に相談すれば解決できます。
2,相手に『そりゃ辞めるしかないよね』と思わせる
下手な言い訳をするとバイト先の上司の口車に乗せられるリスクがあるため、ブラックなバイト先を辞める言い訳としては『辞めるしかない』と相手に納得させることが重要。
学生の場合、バイトを辞める際にこの条件を満たす理由は思い浮かばないかもしれませんが、バイト先の上司に見えない部分を理由にすれば問題ありません。
勉強と就活が忙しい:インターンシップに参加したいと考えている
就活だけならば時間は確保できると思われやすいですが、インターンシップなどの要素を上乗せすることで本当にバイトに出られないと思ってもらえる
家庭の事情:金銭的・物理的な理由を出す
・父親の仕事を手伝うことになった
・家庭の事情で引っ越すことになった
身内の不幸などを理由に辞める人もいますが、あれは私的にはルール違反なので、物理的にバイトに出られない理由を家庭と絡めて伝えると辞めやすいです。
引越しなどは特に辞めやすいですが、くれぐれも辞めた後にばったりバイト先の人と地元で出くわさないように注意しましょう。
将来のため:就職をネタにするのが鉄板
学生とは違い、フリーターはバイトにフルコミットしてくれる人材なので、バイト先の上司もとにかく言い包めてきます。
ですが『就職』のワードを出して『就職先が決まった』『就活をする』『より条件の良い仕事先で稼ぎたい』などの次のステップに移ることを伝えれば、まず引き止められることはありません。
くれぐれも『一身上の都合』や『家庭の事情』というふわっとした理由で辞めようとしないでください。ブラックバイトはそこを掘り下げて止めようとしてきますから(実体験あり)。
長期間続けたバイト
数年単位で続けたバイト先であれば、ブラックバイトとは違い辞める難易度はそこまで高くはありません。
なのでこの環境であれば、迷わずに『辞める本当の理由をちゃんと伝える』ことが一番。

バイトに関しては、長期間続けているとその職場の人たちとの関係が濃くなります。
それが悪い意味で濃くなると辞める際に揉めるかもしれませんが、真面目にバイトをしていれば、まともな上司であれば旅立つ仲間を応援してくれます。
せっかく長年バイトを頑張ったのに、そこでラインを使って『辞めます』と伝えたら、今まで作り上げてきた関係性が一瞬で壊れることは容易に想像できますよね?
『バイト先の人間関係なんかどうでもいいんだよ!』
そう思う気持ちも分かりますが、ここで
- ラインで済ませようとする人間
- ちゃんと対面で辞める理由をちゃんと伝えられる人間
この両者の差は、社会人として働き始めれば露骨に開いていきます。
結局仕事は『信頼関係』でしか成り立ちません。
くれぐれも、大事な話を『ラインで済ませるような人間』のレッテルが貼られた状態で、密な人間関係を構築しようとする無謀なことはしないよう注意しましょう。
ただの時間の無駄ですからね。
バイトを辞めることなんて人生でイージー過ぎる問題
最近ではバイトを辞めることを伝えられずに苦しんでいる方も多いようですが、この苦しみは人生レベルで考えればイージーすぎる悩みだといずれ気づきます。
もちろん私だって、過去にフリーターをしていた時に
『ラインで辞めることを済ませられたら楽だなぁ』
と思うことは何度もありました。

私たち人間の世界は必ず『周りと比較』されることになります。
好きな人がいたとき、その人に『直接対面で告白する勇気のある人』と『ラインで告白してくる人』がいたら、どちらに心が動くかは分かり切っていますよね?
生きていれば、緊張で心臓飛び出そうな局面は何度も訪れます。
しかしその局面は、自分の人生に幸運を引き寄せるチャンスでもあります。
たかがラインでバイトを辞めるだけの話かもしれませんが、ここで逃げる人は未来のチャンスの場面でも逃げる可能性は高いです。
そうすると、気づけば
で死ぬことになります。
若干話が飛躍しすぎた感は否めませんが、今回の内容は少し抽象度を上げて『人生レベル』で考えた結論なので、一つの参考として頭に入れておいてください。




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