世の中にはたくさんの仕事がありますが、その中でも特にストレスが多いとされている『接客業』。
『人と接するのが大好き!』
面接の際、志望動機でそのような本音を伝えた人でも、いざ実際に接客業として働いてみると、幸せを感じさせてくれるお客さんに出会うこともあれば、それと同時に
場面も多々出てきます。
みんなが憧れるような接客業であっても、働いている側からしたら到底憧れるような仕事ではない泥臭い対応が多い現実。
接客業は、そのような世間とのギャップに苦しむ方もたくさんいる中、心の中で

そんなモヤモヤを抱えることもしばしば。
自分が望む接客業に就職したは良いものの、表では見えなかった接客業の苦労を経験してから『辞めたい』そんな選択肢が生まれた場合、どのような行動をすべきか?
ここでは接客業の悩みの原因と、その先のキャリアプランについて掘り下げていきます。
目次
仕事のストレスの大半は『人間関係』
まず、私たち人間が仕事をする際に受けるストレスの原因は、突き詰めれば『人間関係』が理由です。

接客以外の仕事は、最悪職場の人間関係さえ我慢していれば乗り越えられますが、接客業は
『どこの誰かも分からない人間』
が毎日入れ替わり立ち替わり来店します。
その対応に対して強烈なストレスを感じる場面が他業種に比べて圧倒的に多いため、ここで病む人は後を絶ちません。
閉鎖的な人間関係(職場など)もしんどいことが多いですが、接客業はその上乗せの要素が入るため、よほどストレスに強い人ではない限り精神的に疲弊してしまいます。
他業種よりも負荷が強い接客業の3つのストレス
ストレスを受けている場合、自分が
『どのストレスに一番苦痛を感じるのか?』
この原因を突き止めることは大事です。

理不尽すぎる客の対応
お客さんがいなければ自分の給料が貰えないことは百も承知。
しかし、接客業ではストレスの大半はこの『お客さん』から生まれます。
世の中には、私たちが想像できないレベルの理不尽な客がたくさんいますが、毎日何百・何千ものお客さんを相手にする接客業では、その理不尽な客は定期的に訪れます。
あるあるの理不尽客の典型的例としては
正直理不尽客の例は挙げればキリがありませんが、上記の典型例は接客業をしていれば誰もが経験したことがあるはず。

激務+薄給のダブルコンボ
接客業はビジネスモデル上、どうしても一人一人の従業員の給料が薄給になりやすい職種。
対人間関係の仕事でストレスは多いのに、一向に給料が上がらない現実に辞めていく人が後を絶たないのが現状。
激務の解釈は仕事によって異なりますが、どうしても仕事上『休日』が少なくなりやすいため、この激務と薄給のダブルコンボによって、お客のストレスに耐えている自分が嫌になるケースは多いです。
長時間の拘束
拘束時間の長さに関しては、数ある業種の中でも接客業はトップクラス。

厚生労働省の調査でも、宿泊・飲食サービス業の離職率は他業種と比較して一番高くなっています。

接客業は、ストレスに加えて『仕事を辞めたくなる条件』が特に多いことでも有名。
統計データは嘘を付かないため、他業種よりも
『ストレスに対する負荷が強い』
ことは現時点で数字として証明されています。
接客業で辞める決断をすべきボーダーラインはどこ?
とはいえ、仕事は自分の人生の『ライフライン』を握るものですから、そう簡単に辞めますと伝えられるものではありません。

その現実を踏まえて我慢して接客業を続けたとしても、いずれうつ病などの病気を患ってしまえば働くことも難しくなります。
そうなる前に、事前に『今自分が働いている職場』をどのタイミングで辞めるべきかのボーダーラインは最初に設定しておきましょう。
判断材料となるのは大きく3つ
労働と給料が割に合ってるか
接客業に関しては、他の職種と比較しても年収はやや低め。
・商品原価のお金がかかる
・接客業の大半は先行投資の費用がかかっている
・固定費が高い(家賃・人件費など)
・商品の価値だけが主な対価(差別化が難しい)
日本全体の平均年収は400万前後と言われていますが、この接客業に関してはほとんどがその平均を下回っています。
接客業の職種 | 平均年収 |
飲食・宿泊業 | 約330万円 |
娯楽・生活関連サービス | 約350万円 |
その他サービス業 | 約370万円 |
参考サイト:接客求人サイトranking
この平均年収を踏まえた上で、自分の仕事の内容・ストレス量・拘束時間が度を越している環境ではないか?を冷静に判断し、割に合っているかどうかを確認すべきです。
・残業時間の長さ(サービス残業など)
・来店する客層の質(クレームの量)
・労働環境の人間関係(ブラック上司の存在)
接客業の中でも労働環境が下層ではないか
正直な話
労働環境が最悪+接客業の平均年収に満たない
この条件が揃っている場合には、早い段階で転職を考えるのが得策。

上記したように接客業にもいくつか種類がありますが、その平均年収に自分が達しているか?達する見込みはあるか?をまず確認し、それを踏まえて今の労働環境を冷静に分析しましょう。
明らかに雇い主が『従業員を安くこき使っている』ことが分かれば、接客業→接客業の転職でも条件の良い仕事は見つかりやすいです。
自分の目指す未来がその環境で得られるかどうか
働く目的を『お金』だけと割り切っている場合、自分の目指す未来よりも目先のお金を追い求めるのも一つの手段ですが、ほとんどはそうではないはず。
仕事は、お金が貰えると同時に
『自分の成長・スキルアップ』
もできます。

定年まで300〜500万程度の年収を貰い続けるだけの人生よりも、自分の成長と同時に年収が伸びる環境に身を置いた方がお金も経験値もたくさん得られます。
・労働と給料が自分にとって割に合っているかを見極める
・接客の仕事の中でも自分が働いている環境が悪質ではないか
・一生安月給を貰い続けるだけの人生で終わる環境ではないか
接客業は同じ業種でも『環境』でストレスが変わる
接客の仕事を辞めた後のキャリアプランとしては
- 接客業→接客業への転職
- 接客業→別業種への転職
基本的にはこのどちらかを選ぶことになります。
これは『会社の人間関係』かもしれませんし『お店に来るお客』かもしれません(もsくは両方)。
あなたが何に対して一番ストレスを感じているかは分かりませんが、全ての条件をクリアして、ストレスフリーに働くことはなかなか難しいことです。
ストレスなく人間関係も良好で、多くの給料を支払ってくれて残業もほとんどない

ただ、接客業の場合は『給料』と『対人ストレス』この2つにストレスが集約されていますから、今の職場でこの2つのストレスが耐えられないのであれば、新しい転職先を探す時期かもしれません。
まずは自分なりのストレス解消法を確立しておくことは大事です
職場の給料・人間関係・客層を加味して冷静に今の働き方を見直す
接客業・その他業種への転職を考えてみる
- 今の自分はどれくらいの年収が貰えるのか?
- 自分と同年代の人たちの収入はどれくらいなのか?
- 今の自分でも転職できる業界はどこなのか?
これらの情報に関しては、一人で悩んで求人募集を見続けても分かりません。
今までの経歴や職務経験を『プロ』に冷静に分析してもらうことで、初めて自分の市場価値が分かります。
時代の変わり目には、必ず『需要が高まる業界』が出てきます。
そこにうまく飛び込むことができれば、スキルや経験が浅くても転職するタイミングを間違えることはありません。
関連記事:【もう限界】接客業に向いてない‥イライラするのはあなたのせいではありません!
まとめ
接客の仕事は、相手が『対面する人』だからこそ、普通の仕事では想像できないような理不尽なストレスを受ける場面が多々あります。
電話・メールでの対応も大変ですが、それ以上に目の前のお客さんが理不尽にキレることは強烈なストレス。
世の中には
『自分中心で世界が回っている人間』
が山ほどいます。
そんな人が、自分のお店に来店した日には、もう最悪。
どんなに手厚いサービスをしても、ちょっとした粗探しをしてクレーム・罵声・怒号。

だからこそ、接客業というのは『環境』によって当たりハズレがあることを理解しています。
キャリアとして見れば、接客業を長く続けることはそこまでアドバンテージにはなりませんので、無理して続けるよりも、次のキャリアプランを練ってフットワーク軽く行動を起こした方が未来は変えやすいですよ。
くれぐれもストレスの風船が破裂することのないようにしてください。




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