現代の日本の社会を一言で言い表すならば『我慢・忍耐』に尽きます。
特に今の社会で活躍している人たちは、我慢を美徳として部下に対しても自分が耐えてきた我慢と同じことをさせたがります。
これを100%否定するわけではありませんが、現代はバブル時代とは違い、我慢をし続けても給料アップ・昇進が見込めない時代。
そんな先の見えない状況で、バブル時代と同様に我慢をしろ!と言われても

そう思ってしまうことは多々あります。
仕事が続かない‥。
これをシンプルに『甘え・怠慢』と片付けることは簡単。
しかし、果たして本当に仕事が続かないのは自分に原因があるのか?
ここは一度冷静に考えておく必要があります。
仕事が続かない原因・理由を具体化できれば、そこから抜け出すことは容易になります。
ここでは、仕事が続かない原因がよく分からずに、我慢が美徳とされる現代で足掻き続ける方に向けて具体的な解決案を私から提案したいと思います。
目次
【自分を責めない】仕事が続かない理由は大きく3つ
そもそも『仕事』という表現はかなり抽象的。
仕事の中にも
色々な人がいるわけです。
仕事が続かない‥。そう悩んでいる人たちの多くは、おそらく
『お金のためにしぶしぶ働いている人』
の枠組みに含まれるはず。

とはいえ、誰もが最初は『お金のためにしぶしぶ働く人』の枠組みからスタートします。
この枠組みからスタートすると、どうしても仕事が続かない・辛い・辞めたいという感情が生まれますが、その感情が生まれる原因は大きく3つあります。
1,自分自身の問題
2,職場の環境・仕事内容の問題
3,自分の適性と仕事の相性の問題
自分自身の問題
仕事が続かない人たちは、基本的にはこの
『自分自身の問題』
として片付けられます。
最初にもお伝えした通り
このようなことをぶつけてくる人たちは、仕事が続かない=自分自身の問題だと片付けている人たちです。
もちろん仕事が続かない原因として『自分自身の甘えの要素』はありますが、これを100%で片付けてしまうと、基本的に働くこと=我慢になってしまいます。

『自分に全て原因がある』そう解釈してしまうと、結果的に自分自身を追い詰めてしまい、最悪の場合は『うつ病・引きこもり』などの末路を辿ることになります。
職場の環境・仕事内容の問題
正直、仕事に関しては『運』の要素が強いです。
仮に、自分が第一志望として熱望していた会社に就職しても、そこで『最悪な上司・同僚』に混ざってしまえば、やりたかった仕事が『苦痛』に変わります。
職場環境は問題なくても、仕事自体が激務で精神的・肉体的に参る場合もまた『苦痛』でしかありません。

会社組織には、必ず『不満』が出てきますが、これを全て自分自身の問題として片付けるのは間違い。
どう考えてもおかしな要求をしてくる会社・上司の存在はあるため、我慢を美徳とするこの国で我慢を続けると、結果的に壊れるのは会社ではなく個人(自分)です。
自分の適性と仕事の相性の問題
仕事には『働き始めてから分かること』がたくさんあります。
働いてみて初めて『あっ、この仕事は自分には合ってないかも‥』そう思う瞬間が訪れれば、それもまた仕事が続かない(早期退職)の原因になります。
とはいえ、これがネガティブな要素になるか?と問われると、正直YESともNOとも言えるのが本音。

逆に第一志望の会社に入り、そこでの仕事が合わないとなると、これは自分が志望している業界自体が適性ではない可能性、もしくは『自分自身の甘え・忍耐力の低さ』が原因かもしれません。
適性に関しては、自分で自分を見つめ直しても見えてこないもの。
そのため、これに関しては、働き方のプロの診断を受けて客観的な意見を聞くのが得策。
自分が何に向いているのかよく分からない場合、大手転職サイト「リクナビNEXT」の無料ツール『グッドポイント診断』で自分自身の強みを発掘してみると良いかもしれません。
膨大なデータを元にプロが作り上げた診断ですから、自分では見えない自分だけの強みを可視化できます。
仕事が続かない原因が『自分』にある場合の改善方法
ではもし仮に『自分自身』に原因があって仕事が続かない場合、どこをどう改善すれば良いのでしょうか?
ストレスの『入り口』と『出口』をスムーズにする
結局、仕事を辞める原因の根っこにあるのは自分に対する『ストレス』です。
ストレスを空気と考え、その受け皿を『風船』に例えると、ストレスが風船に入り続ければ膨らんでいき、いずれ破裂します。

ストレスに『入り口』しかない場合、いずれ風船が破裂することは確定しますが、ここに同じ大きさの『出口』を確保できれば風船は膨らみません。
あなたが何に対してポジティブな感情を持っているかは分かりませんが、風船を破裂させないための出口となる要素(趣味や運動)を複数持つと、ストレスの出口を確保できて働くことが楽になります。
ただし、仕事の選び方を間違えると、平日はストレスを抱え、土日はストレスを発散させるために生きることになりますので、仕事選びは慎重に行いましょう。
雇われる人間ではなく『相手から求められる』人間に成長する
人生では
『選択肢の少なさ』
はストレスに直結します。
お金持ちは『お金を使う』『お金を使わない』この2つの選択肢を選べるため、買い物や生活にストレスを感じません。
しかしお金がない人からしたら『お金を使わない(使えない)』選択肢しかないため、買い物は『我慢』が日常になります。
仕事も同じで、自分が『複数の企業から求められる人間』になれば、一つの環境にこだわらずに仕事を選べるため、つまらないストレスから解放されます。

生きる目的を再定義する
結局、働く目的が『お金』に収束してしまうと、お金のために我慢して働く人生から解放されません。
お金は大事です。
今の時代ではお金がなければ生きてはいけません。
しかし、それと同時にお金は『人間が人間の手で作った紙切れでしかない』ため、この紙切れを集めるだけの人生もまた虚しいだけ。
- なぜ仕事をしてお金を稼いでいるのか?
- なぜ自分は今の仕事を選んでいるのか?
- この先どんな未来を引き寄せたいのか?
仕事を仕事として考えるのではなく『人生』として考え、生きる目的を再定義することで、続かない仕事に目的が生まれます。
今の仕事に問題・不満がある場合は『環境』を変える
仕事というのは、自分のやりたいことを選ぶことも大切ですが、それ以上に『環境』によって続くか・続かないかがハッキリと分かれます。

日本の社会構造的に『転職の回数』『年齢』が重要視される傾向が強いため、職場に対する不満を抱えながら働いていたら、気づけば転職が難しい年齢になっていることも考えられます。


仕事探しには『コツ』がありますので、そこを抑えて動いていきましょう。
1,転職サイト・求人募集雑誌の活用
2,ハローワークでの仕事探し
3,企業に直接応募
4,転職エージェントの活用
一般的には転職サイト・求人募集雑誌から新しい職場を探すことが多いですが、この中の1〜3の方法に関しては、紹介はしてもらえますが、全て『自分』で新しい仕事を探さなければなりません。

なので効率よく新しい職場を探したい場合には、数ある選択肢の中から『転職エージェント』を選ぶのが得策。
担当者が徹底的にサポートしてくれる
就職率をアップさせるための指導がある
内定後のアフターフォロー体制が整っている
転職に慣れている場合は転職サイト・求人サイト経由で仕事探しもできますが、新しい仕事先をスムーズに見つけるなら転職エージェントを活用しましょう。
仕事が続かない人に読んで欲しい記事

どうしても仕事が続かない場合は、必ず何かしらの対策を講じる必要があります。
仕事が続かない人でも続く仕事を探している方
今までの仕事が続かなかっただけで、環境を少し変えたら『以前の仕事が自分に合っていなかっただけ』と分かり、長期的に続けられる仕事に巡り会うケースもあります。
社会不適合者でもできる適職を探している方
社会に出て働いてみて『もしかしたら自分は社会不適合者かもしれない‥』そう思ってしまう方は少なくありません。
社会不適合者でも、働き方を工夫すれば今の時代高収入を得られる時代です。
参考:【高収入可能!】社会不適合者に向いている仕事を種類別にまとめてみた!
仕事が続かなくても自分らしい人生は歩める
そもそも、この記事を書いている私自身が『仕事が続かない』ことで強く悩んでいた時期がありました。
働く動機はシンプルに『働かないとお金が稼げずに生きていけないから』ただこれだけ。
昔の私を突き動かしていたのは、単純に『生きるためのお金を得る』ことだけでした。

結局仕事は
- 人間関係(一番重要)
- 仕事内容
- 勤務時間
- 給料面
このどれかに不満を抱えていれば、誰もが『辞めたい』と思う瞬間が出てきます(特に人間関係)。
しかし、人間関係が良好な職場を選ぶのは『運』の要素が強いことも事実。
働いていれば、必ず『ハズレの人間関係の職場』に必ずぶち当たります。
日本では転職すること=あまり良くないことの風潮が強いですが、海外では転職は当たり前。
むしろ一つの職場で定年まで働き続ける人の方が少ない状態。
たとえ今の仕事が続かなかったとしても、新しい仕事を見つければ人間関係をリセットした状態で仕事ができます。
どうにも会社で働くこと自体が自分に合ってないと感じるのであれば、スキルを身につけてリモート・フリーランスで働く選択肢も選べます。
働き方が多様化している現代では、言ってしまえば会社は『自分のスキルを磨く環境』であり、生涯添い遂げる場所ではありません。
少しドライに聞こえるかもしれませんが、この考えを持つと、仕事が続かないことに対してネガティブな気持ちが薄らぎます。
むしろ『転職すること=自分を成長させること』の価値観に切り替わります。
終身雇用・定年制度が壊れた現代では、仕事が続かなくてもいくらでもやり直しができます。
ただし、くれぐれも働きたくない環境で我慢し続け、精神的に疲弊した状態で年齢を重ねてしまい、結果的に転職すらできずに一つの職場にしがみつくことにならないようにだけ気をつけてください。
あなたの転職成功を私自身も願っています。



