若い時に自由を求めてフリーターの道に踏み込んだはいいものの、いざ自分がフリーターとして生活を始めると、その理想とギャップの大きさに絶望する瞬間が必ずやってきます。

正社員よりも自由な働き方ができ、尚且つ仕事もそんなに大変じゃないフリーターこそ一番働きやすい生き方と信じて飛び込んでみると、そこに待っていたのは
あまり歓迎できるようなものではなかったのです。
その現実にぶち当たり、結局フリーターとして働きながらダラダラと日々を過ごしていたため、当時の私は誰よりも落ちぶれた生活をしていました。
今フリーターとして働いている人
今後フリーターになることを考えている人
そのような人たちに向けて、ここでは私の経験を踏まえて
『フリーターの人生がどれだけ辛いものなのか?』
それを赤裸々にお伝えしていきたいと思います。


そこからの人生は『ネガティブな要素』が多すぎるため、早い段階でこの生活を抜け出すことを考えましょう。
目次
今時のフリーターって人生辛いのか?

そもそもこの『フリーター』という言葉は、数十年前には存在しませんでした。
当時の日本は、学校を卒業したら就職して働くことが当たり前となっていたため、卒業と同時にアルバイトを選ぶことはまず考えられなかったのです。

とはいえ、正社員・派遣・フリーターの選択肢の中でも、特に叩かれるのは
『フリーター』
であることは経験者なら誰もが分かると思います。
特に年配の世代の人たちは、自分の息子や孫がフリーターをしていると聞くと、その時点で悪いイメージを持ってしまい
『早く正社員になりなさい』
と圧力をかけることがあります。
今の若い世代からすると、フリーターの選択肢はそこまで悪い印象はないかもしれませんが、年齢が高い人たちからすると、この働き方はなかなか受け入れられるものではないのです。
フリーターを続けていると感じる人生辛い瞬間5選

特に私がフリーターを続けていて辛いと感じる場面はいくつかありますが、その中でも『これはキツイな』と思った瞬間を5つ紹介します。
辛さにも種類がありますが、フリーターの場合は主に
が多いです。

以下の瞬間でメンタルが動じないのであれば、もしかしたらフリーターが天職なのかもしれませんが、私は無理でした。
近況報告で嘘をつきたくなる
今自分がフリーターをしているということは、同世代の人間のほとんどは『社会人』として働いています。
私の体感的には、
正社員の同世代:8割以上
フリーターの同世代:1割
自営業・独立の同世代:1割以下
このような割合だと思っているため、同窓会などを開けばこの割合で人が集まると考えられます

そうなると、同世代の集まりでの話は、当然
など、仕事関係の話になります。
私の場合、ここで正直に『今はフリーターしてる』と話していましたが、それを告白すると当然相手の顔が曇りますから、場の空気が
『うわっ、こいついい歳してフリーターしてんのかよ‥』
みたいな感じになります。

自分がフリーターの立場ならば、このような集まりに参加しない方がメンタルには優しいですが、結婚式やその他の大切な行事の場合、どうしても足を運ばなければならないことがあります。
その時に知り合いにばったり遭遇してしまうと、この話題から逃れることは難しくなります。
年齢が上がれば上がるほど職場に居づらくなる
日常的に合わない人たちとの交流であれば、その日限りを耐え凌げば問題ありません。
ですが、フリーターというのはいつまで経っても『アルバイト』としてしか扱われませんので、どんなに年齢が上がっていったとしても、結局今と同じ立場で仕事をしなければなりません。

若い正社員がかなり年上のフリーターと一緒に働くのは、結構気を使いますし扱い方が難しいです。
そのような環境で今後もずっと働き続けることを考えると、この立場で仕事をし続けるのも結構苦しかったりします。
バイト歴は一切職歴にカウントされない
これは、フリーターから正社員へ就職する際に重要になることですが、アルバイトという働き方は、社会的には
ため、いくらアルバイトの経験が長かったとしても、それが職歴としてプラスに作用することはありません。
フリーターから就職活動をする際に
『フリーター時代の経験』
が評価されることはありますが、それは職歴としてではないので、もし仮に同じ時期に面接に来た人が
『正社員からの転職』
だった場合には、自分は不利に扱われることになります。
アルバイトでできる仕事というのは、そこまで責任のあるものではないため、いくらバイトリーダーとして出世したとしても、結局は『バイト』でしかありませんので、これだけは必ず覚えておきましょう。
フリーターがいくら頑張っても『時給』の呪縛から逃れられない
自分の労働を『時給換算』して計算することはありますが、フリーターの場合は
『そもそも時給で雇われている』
ため、いくら頑張っても数十円~数百円の時給アップしかできません。

お金持ちになる手段としては、とにかくこの『時間を売ってお金を貰う』労働から抜け出さなければなりません。
1時間を1000円前後で売っている人生を過ごしていては、いつまで経っても時給という呪縛から逃れることはできないのです。
1年を通して基本的にお金がない
そして時給で働き続けると、どうやっても月収20万円程度が限界ですし、朝昼夜をバイトで過ごしても、月収の上限は30~40万円がいいところでしょう。

フリーターの場合、働けなくなればその時点で給料がストップするため、今まで頑張って貯めたお金を切り崩しながら生活をしなければなりません。
このダブルの呪縛に囚われている限り、フリーターの生活でリッチな人生を過ごすことはできないのです。

フリーターの人生を『辛い』から『楽しい』に変える方法

フリーター時代に経験した辛いことに関しては、出そうと思えばいくらでも出せます。

関わっていた仲間の質も悪かったのかもしれませんが、逆にその辛すぎる毎日から抜け出すために全力で努力できたことも事実です。
これが仮に、周りが全員フリーターでのんびり暮らせるような人生だったら、間違いなく今もフリーターの生活を過ごしていたはずです。
では、フリーターの時代を長く経験していた私が、どのようにしてその『辛い』生活から『楽しい』人生に切り替えることができたのか?
その点をお話ししていきます。

正社員になるための就活をしている時期に、とある人と出会ったことでこの道に進みましたが、フリーターから抜け出すためにやったことは至ってシンプルです。
フリーターの人生に『期間』を設定しておく
実際にフリーターの生活を経験してしまうと、そのぬるま湯の居心地の良さにどっぷり浸かってしまうことがあります。

人によっては職場環境が最悪で、フリーターとして長く勤めるのが大変な最高な環境があるかもしれませんが、私の職場はとにかく居心地が良かったため、数ヶ月が過ぎた時に
『あっ、これヤバイ、抜け出せなくなるやつかも‥』
と思っていました。
ですが、私はフリーター生活をスタートさせる時に『最悪にならないための期限』を設定し、その道に進みました。
結果的に底辺のフリーターまで落ちぶれてしまいましたが、それでも最悪のラインを設定しておいたおかげで、フリーター生活をしながらあらゆるジャンルの方にお会いする行動力は失われなかったため、今の私があります。
30歳を超えたフリーターは結構悲惨です。
35歳を超えてくると、ほとんどの選択肢がなくなります。
今の時代は働き方が『多様化』していることを理解する
危機感を持つことは重要ですが、それと同時に今の時代の流れを正しく理解することで
『自分の選択肢を狭めない』
ことも大切です。

youtuberなんて自宅で動画を撮っているだけでお金が入ってきますし、ブロガーも自宅で記事を書いていればお金が稼げます。
今の時代は、満員電車に乗って会社に行き、残業をこなして帰宅する生活を週5することが正解では無くなっています。
例え今フリーターの立場であっても、自分の行動一つで人生は面白いくらい変わっていきますし、多様化してる働き方を受け入れれば、新たな選択肢を見つけることもできます。
とはいえ、現状フリーターなのであれば、とりあえず正社員の道に進んでから生き方を考えた方が安心なので、この事実を理解しつつ、自分が将来的に何をしたいのかを常に考えるようにしましょう。
ぶっちゃけ正社員も大したことはないことを知っておく
そして最も重要なマインドセットとしては、こちらをしっかりとインストールしていきましょう。

実際に正社員として働いている人間も、仕事が終われば一切勉強せずに家でダラダラしていますし、偉そうにしているだけで中身がすっからかんの使えない正社員も山ほどいます。
本気で実力のある人はいずれ独立を視野に行動を起こしていますので、正社員になることくらい別に大したことはないのです。
このマインドセットを持っておくと、今後フリーターから正社員へ就職したとしても、全く怖気付くことなく働くことができます。
同じ人間、同じ年齢の人が正社員できているんですから、私たちにだってその仕事くらい簡単にこなせますよ。
[正社員VSフリーター]どちらが辛いのか?
『フリーターとして生き続けるのも限界があるかもしれないけど、やっぱり自分には正社員の辛さは耐えられない』

実際にフリーターを続けていると、なぜか正社員=大変な仕事という認識になってしまうため、その辛さを経験するならフリーターでいっか‥という謎の落とし込みをしそうになります。
ですが、これだけは断言できます。
この2つの選択肢であれば、間違いなく『フリーター』の方が辛いです。
『仕事』だけを切り取れば、責任がほとんどないフリーターの方が楽に生きることができますが、これを『人生』の視点で考えてみると、正社員よりもフリーターの方が圧倒的に辛いイベントが多いのです。
その具体例はこの記事の前半でお伝えしましたね。
数ある辛さの中でも、この先私が絶対にフリーターを選択肢ない一番の理由は
『金銭的な辛さがヤバすぎる』
からです。
フリーターの金銭的な辛さ
独り身の状態であればフリーターでもギリギリ生きていくことはできますが、問題は『好きな人ができたとき』です。
今の時代、どう考えてもフリーターが家族を養うことはできません。

愛する人を自分の収入では養うことができず、安定した収入を得ている何処の馬の骨かも分からない男に取られるのは最悪です。
しかも自分がフリーターを続けている限り、好きな人を養う能力がありません。
人が辛いと感じることは多々ありますが、正直な話『好きな人から振られる』このイベントほど人生に絶望する瞬間はありませんからね。
『とりあえず正社員』の考え方でも人生は変わる!

実際は、正社員になれば一生安泰なんて未来は絶対にやってきません。
そもそも10年以上続いている会社は5%以下ですから、100人の人間が別の会社で働いていたら、そのうちの95人は何かしらの形で転職を経験することになります。

『やりたいことが見つからない』
そう言ってフリーターという泥沼に入り、そこからうだつの上がらない人生を過ごす人間は山ほどいます。
『正社員をゴール』として考えるのではなく、自分の未来を考えて『とりあえず正社員をしておく』というマインドも必ず持っておきましょう。
まとめ

もしも『正社員よりもフリーターの方が自由で楽しいよ』と囁いてくる人間がいたら、とりあえず正社員よりフリーターの方が稼げるという地獄への囁き‥の記事を読ませてください。

人生は『楽したツケはいずれ必ず清算される日が来る』ため、今は良かったとしても、いずれは誰よりも苦しい人生を過ごす可能性が高いです。
人生で何を重要視するかは人それぞれですが、それでもフリーターが楽しいという結論にはなりませんので、一人のフリーターでどん底を経験した人間の体験談として覚えておいてください。



