正社員とは違い、自由に働いて好きなように生きているイメージが強いフリーター。
一度もフリーターをしたことがない方からすると、もしかしたら

こう思われているかもしれませんが、実際にフリーターを経験した立場の人からすると、一部のフリーター信者を除いて

そのような返答が出てくることが多いです。
結局、フリーターの生活で一番悩むのは『金銭面』これ以外にありません。
もしたくさんお金が貰えてフリーターのような働き方ができるのであれば、多くの人がこの生活を実践するでしょう。
ですが現実は甘くはありません。
ここでは、リアルにフリーターを経験していた私が、実際にフリーターとして生きる場合の平均収入や限界年収の現実を具体的な数値を用いてお伝えしていきます。
今回の内容を読めば
- フリーターのリアルに悲惨な現実
- 将来的に背負うとんでもないリスク
- 多少辛くても正社員として生きるべき理由
これらを知ることができます。
フリーターは『20代前半までめちゃめちゃ楽しい』ことは事実です。
ですがその先を考えていないと、いずれ人生の選択肢が一気に閉まっていくことになります。
目次
フリーターの平均的な収入を年代別に紹介!

私がフリーターをしていて、まず一番に絶望したことは
『どんなに時給が上がっても、フリーターである以上は収入に上限がある』
これを知った時です(多くの人はフリーターをする前に知ってますが笑)。

実際フリーターをしている人の多くは、昔の私と同じような希望を持って働き始めますが、やがてこの世界の現実に直面して正社員や別の道に進むことになります。
しかし現実は、フリーターはただの造語であり、この生き方を選択すると
になります。
厚生労働省が発表している調査によると、現在正社員以外で働いている人の平均的な月収は以下の通りになります。
正社員以外で働いている人の収入(年齢別) | 月収 |
20代前半 | 17万3000円 |
20代後半 | 19万2000円 |
30代前半 | 20万円 |
30代後半 | 20万5000円 |
フリーターとして働く場合、社会保険に加入していないため、この月収から国民年金や国民健康保険に加入することになるため、手取りはもう少し下がります。
20代前半 | 手取り13万円 |
20代後半 | 手取り15万円 |
30代前半 | 手取り16万円 |
30代後半 | 手取り16万円 |
これが実際に使えるリアルな数字です。
あなたはこの数字を見て何を思うでしょうか?

なので普通に生きていくだけであれば手取り10万の生活でも全く問題ありません。
ただ注目すべきは
『30代後半でも手取り16万』
の現実が必ずやってくることです。
フリーターの収入を時給別で考えてみる
これをさらに分かりやすいように時給で計算してみましょう。
まず、日本全国で最も高い平均時給なのが『東京』で1177円。
そして全国で最も低い平均賃金はいくつかありますが、それが790円。
職種によっても平均賃金は異なりますが、ここではその間を取って時給1000円で働く場合の収入を計算してみます。
- 労働時間:1日8時間・週5日
- 時給:1000円
1000円(時給) × 8時間労働 = 日給8000円
日給8000円 × 週5日 = 1週間で40,000円
40,000 × 4週間 = 月収16万円
健康保険・国民年金を差し引いた手取り:約13万円
時給1000円で週5日働く場合、手取りとしては月に13万円になります。
これに+200円の時給を足すと、月に25,600円上乗せされるので、月収は18万前後(手取り15万円)になります。
逆に時給800円で週に5日働くと、月収が128,000円になりますので手取りは10万前後になります。
これがフリーターの収入のリアルな数字です。
フリーターの平均収入と正社員の収入を比較してみた!

フリーターが平均よりも高い時給で働いたとしても、週に5日8時間働いただけでは月収20万未満の収入しか得られません。

ですが20代前半で頑張って正社員を続けてきた人は、当然20代後半から会社での給料がアップしていくことになりますので、そこから一気にフリーターを置き去りにします。
正社員の年代別の平均年収の内訳は以下の通りです。
サラリーマン(年代別) ※男女混合 | 平均年収 |
20代 | 345万円 |
30代 | 442万円 |
40代 | 507万円 |
50代 | 622万円 |
これは男女混合の数値なので、男性の会社員はこれよりも数十万円高い収入を得ています。
会社員の年収が分かったので、先ほどフリーターの収入を年収に変換して正社員と年代別で比較してみましょう。
年代別 | 会社員 | フリーター |
20代 | 345万円 | 207万円 |
30代 | 442万円 | 230万円 |
40代 | 507万円 | 240万円 |
50代 | 622万円 | 246万円 |
同じ週5・8時間働いたとしても、フリーターと正社員ではこれだけの差が生まれてしまいます。

- 自由に働ける
- 気楽に仕事ができる
色々とメリットがあると思われているフリーターではありますが、結局正社員として働いている人との年収を比較してしまうと、大げさではなく
『正社員が1年働くところを2年働かなければ収入が追いつかない』
ような状況なのです。
上記の数字から分かる一生フリーターをする際に背負う3つの現実

私自身は、フリーターになってからしばらくして、この時給制度でお金を貰うことに対して違和感を感じ始めました。

10代・20代でフリーターの人生を選択してしまうと、当然時給が2倍にならない限りは一生上記の年収で生きることになります(早期に抜け出せば別ですが)。
周りの友達は会社員として働き、好きな人と結婚して子供に恵まれ、マイホーム・マイカーを持って幸せな家庭を築いているのに対し、自分は年収200万前後のフリーターで人生を終えていく‥。
それを想像すると、一生フリーターとして生きる『覚悟』は必ず必要になります。
実際背負うリスクはたくさんありますが、このフリーターの選択肢を続けた時に諦めなければならない3つの要素をお伝えしておきます。
自分の時間を切り売りして働く生活が一生続く
フリーターの場合、自分が働く1時間の価値は最初の段階で決まっています。

ダラダラ仕事をしても時給は貰えるし、頑張っても結局は1000円前後の収入だけ。
これを繰り返して死ぬまで年収200万前後の世界で生きることが確定してしまいます。
フリーターが月収20万を得るための時間に関してはフリーターが20万円稼ぐために必要な時給と労働時間の内訳についてで詳しく解説しています。
もちろん好きな仕事でこのような働き方ができれば満足かもしれませんが、ほとんどの人は仕事を頑張った対価に見合った収入を得たいのが本音ですよね?
年収200万前後では当然貯金も難しいため、みんながゆったりとした老後の人生を過ごしている中で、自分だけが年老いた体で働き続けなければなりません。
これは今は現実味が無いかもしれませんが、この不景気の日本では確実に起こる現実です。
出世とは無縁の世界で働くことになる
時給で雇われれば、当然出世競争に巻き込まれることもありませんが、同時に出世とは無縁の存在として働くことになります。

- 出世することもない
- 大きく収入がアップすることもない
こうなると人は『いかに楽してお金を稼ぐか?』だけしか考えなくなります。
サボってもお金が貰える環境であれば、人は真面目に働こうとしなくなりますから、ずっとフリーターとして生きると、安い年収で一生働き続けるだけの人生になってしまうのです。
男性の場合は結婚がほぼ絶望的
そして男としては『愛する大切な人を守る』ことは、一つの生きがいになります。
他の女性とは違い、自分にとって特別な女性に出会えば、男は当然独占欲が出て交際から結婚を意識することになります。
もちろん『愛』だけを見ればお金なんて二の次だと考えるカップルもいますが、現実は
『フリーターと結婚するのはあり得ない』
と考える女性が大半です。

あなたの周りで考えてもみてください。
フリーターの男性が結婚するときは、必ず『正社員』として身を固めてから親に挨拶をしに行っているはずです。
特に日本は『正社員』という言葉が大好きです。
その中でも親世代は『公務員』のような仕事が本当に好きですから、それと真逆の世界で生きているようなフリーターを毛嫌いする親世代は山ほどいます。
つまりその親を説得できない限り、愛する人との結婚は破談する可能性が高いため、フリーターの立場での結婚は『ほぼ絶望的』だと考えておきましょう。
・年齢とともに給料がアップする働き方
・マイホーム・マイカーを持った家庭を持つこと
・好きな人との結婚
フリーターが収入を増やすための具体的な3つの方法!

- フリーターとしての平均収入
- 正社員とのリアルな年収の差
この具体的な数字さえ知れれば、あとは自分の人生を好転させる方法として
『どうやってフリーターの状態から年収を増やすか?』
これを考えば良いだけです。

むしろ今の時代は、一度フリーターを経験しても
なので、やり方次第では一気に突き抜けることが可能です。
実際私もただの底辺フリーターでしたが、現在は独立して正社員以上の収入を得ています。
フリーターの状態で年収をアップさせる方法はいくつかありますが、その中でも今の時代で現実的な手段としては大きく3つです。
アルバイトを掛け持ちする
フリーターの状態で収入を増やす場合、すぐにできることは
『今メインで働いているアルバイト以外にもう一つ掛け持ちをすること』
です。
これならば、スキルも何も必要ありませんし、単発のバイトを入れて今日から仕事をすることも可能です。

当時掛け持ちしていたのは
- パチンコ屋(メインのバイト)
- コールセンター(サブのバイト)
この2つでした。
コールセンターを選んだ理由は、時給にプラスして出来高が付いていたのと、座り仕事だったため、バイトで疲れても仕事ができると思ったからです。
午前中にコールセンターのバイトをし、夕方から閉店までパチンコ屋でバイトをすることで、月に40万円近く稼ぎ出すことができていました。
これに加えて治験(薬を飲んで寝てるだけで報酬が貰える)も定期的に入れていたので、フリーターなのに結構稼げていました。
アルバイトの掛け持ちのポイントとしては『両方立ち仕事を選ばないこと』です。
バイトは立っている時間が長くなりがちですが、仕事を選べば座ってお菓子を食べながら働けるものもたくさんあります(コールセンター・データ入力など)。
これらを組み合わせることで無理のない掛け持ちが実現可能です。
とはいえ、稼ぐ手段としては時間を切り売りするだけなので、これを一番の選択肢としておすすめすることはできませんけどね。
アルバイト+副業を実践する
もう一つの方法としては、アルバイトをしながら『副業』を実践して収入を上げる方法です。
これも私は実際に経験していますが、ここでお伝えする副業というのは
『将来的に本業以上に稼げるスキルが身につく仕事』
になります。

最初は掛け持ちでバイトをしていたのですが、一生その生活はできないと感じた私は、インターネットを使った副業を実践しながら、プログラミングスキルやマーケティングのスキルを磨き続けました。
すると、気づけばアルバイト以上の収入を得られるようになったため、フリーターの立場から独立してビジネスができるようになったのです。
フリーター最大の利点は
『働く時間をある程度自分で調節できること』
です。
将来的にやりたいことが見えてきたら、バイトの時間を減らして副業の時間を確保すれば、収入が途切れることなく働けます。
これが仮に正社員だと、会社を辞めるか、忙しい仕事の合間に副業を実践することになるため、フリーターよりも大変です。
ただ、コスパを考えるとフリーターの働き方は『年収が低い』ため、私の経験上この選択肢も積極的におすすめはしません。
正社員になって年齢と共に収入をアップさせていく
上記で紹介したように、フリーターと正社員では1年間の賃金がおおよそ2倍近く違います。

これを考えると、フリーターが収入をアップさせる効率の良い方法としては
『とりあえず正社員として働くこと』
これに尽きます。
私もフリーターの立場でしたが、正社員のイメージとしては
だと思っていました。
しかしバイトの掛け持ちと正社員の両方を経験しましたが、どう考えても働いている時間は正社員の方が短かかったです。
確かに仕事に対する責任感はやや重くなりますが、それでも同じ労働時間で貰える対価が倍になることを考えれば、正直大したことはありません。
最近では正社員として働く若者の労働人口自体が少なくなっているため、会社側も人材確保に躍起になっています。
つまり働く側と雇う側のバランスが昔とは全く逆の構図になっているため、労働者に優しい環境を作る会社が増えてきているのです。

- バイトで1日の中の8時間を消費するか?
- 正社員として1日の中の8時間を消費するか?
これだけの違いで年収が倍違うだけですから、それを考えるとフリーターとして生きる選択肢はかなりコスパが悪いです。
なのでフリーターが収入をアップさせる方法として最もコスパが良いのは
『条件の良い正社員の仕事に就職し、そこで副業を実践する』
これがベストになります。
とはいえ、フリーターを経験すると普通の転職サイトでは条件の良い仕事に就職するのは難しいため、就職サービスも『フリーター・第二新卒・既卒』の人たちが就職した実績を持つ場所を選びましょう。
まとめ

フリーターの働き方は、どうしても時間を会社側に切り売りして対価を得る仕組みなので、得られる賃金に限界があります。

収入を上げるためには
『いかにして時間単価を上げるか?』
を考える必要があります。
正社員の働き方が正しい訳ではありませんが、やはり収入面だけを考えると正社員は恵まれています。
そして副業ができる正社員の仕事であれば、会社+個人の収入で年収を大きく増やすことも可能です。
今の時代、本業を上回る副業をしている人は増えてきていますので、正社員の平均値を上回るような働き方を自分なりに確立していきましょう。
くれぐれも過去の私のように長期間フリーターを続けることのないように注意してください。




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