この日本という国では、一度レールから外れてしまうと社会からの扱いが少し悪くなる傾向が強いです。
一つのレールとして、
義務教育終了後、高校→大学→正社員→定年退職

大学を途中で辞めるということは、途中でルートを切り替えて生きていくことになるため、次の正社員になるためのステップが少し難しくなることがあります。
事実、学歴フィルターによって『大卒』の求人に応募することはできなくなりますからね。
高卒で就職した人、大卒で就職した人とは違い『大学中退』の肩書きを持った場合、どのような方法で就職すれば良いのか?今回はその点について詳しく掘り下げていきたいと思います。
たとえ途中で大学を辞めても、選択を間違えなければいくらでも人生やり直すことはできます。
目次
大学中退者の割合と中退の理由

とりあえず、まずは世の中の実際のデータを確認しておきましょう。

全学生数 | 2,991,537人 |
退学者 | 79,311人 |
これは平成24年の少し古いデータではありますが、全学生数が2,991,537人のうち、退学者が79,311人となっています。
実は大学を中退する人の割合は結構多いです。これは私も自分で調べてみて驚きました。
退学の理由に関しては様々ありますが、考え方としては、国立・公立の大学から退学する人たちの主な理由は『就職』、私立の大学を退学する人たちの主な理由は『経済的な問題』と理解しておきましょう。

大学を辞めた場合の社会的な扱いについて


たとえどんな事情があったとしても、退学してしまえば『大学中退』の肩書きを引っさげて就職を実現しなければなりません。
つまり、これから就職を考えた場合、採用する側はこの『なぜ大学を途中で辞めたのか?』を必ず追求してくるということです。
高卒で就職できる求人があったとしても、その面接の中で必ず『なぜ大学を途中で辞めたのですか?』という質問は出てくるため、この明確な回答を用意しておく必要があるのです。
社会は途中で辞めることに対して、かなりシビアに考えています。
- 会社を数ヶ月で退職する
- 高校を中退する
- 大学を中退する

大学を辞める=良い就職先がないは本当?
一度大学を辞めてしまうと、必ずと言っていいほど言われることは

というネガティブな言葉です。
もちろんこれは社会のレールを考えると正論ではありますが、大学を中退したくらいで人生が決まってしまうことはありません。
その中で、正社員として働きながら年収1000万円を超えるような人だってゴロゴロいます。
つまり、この発言を正すのであれば

だということです。
面接官から見た大学中退者の印象はぶっちゃけ悪いのか?
正社員としての道を切り開くためには、必ず面接を突破しなければなりません。
大学を辞めてから就職活動をした場合、面接官からの印象は正直な話
『絶対に良くは思っていない』
はずです。

数多くの人が面接に来る中で、大卒・高卒・専門卒など様々な肩書きの人間がやってきますが、その中で『大学中退』の人間がいたら、良くない意味で目立ちますよね?
すると、当然面接の際にその理由を深掘りして自社に悪い影響を与えない人物かどうかを確認します。
会社側が人を雇う理由はただ一つ『会社に貢献してくれる人間を見つけて利益を出してもらう』ことですから、途中で辞めそうな人間、悪い影響を与えそうな人間は省いて採用をしていくのです。
つまり、大学を辞めた人が乗り越えるべきハードルは
これらの要素になります。
大学を辞めて良い企業に就職を実現させる具体的な戦略

- 社会にどう思われているのか?
- 面接官からの印象はどうなのか?
これらをある程度理解したところで、じゃあ実際に正社員として就職するために何をしなければならないのか?を考えていきましょう。

しかし、それが就職できない明確な理由にはなりませんし、すでに先人たちが様々な業界で結果を出し続けています。
とはいえ、大卒・専門卒・短大卒を相手に正攻法で戦うのはあまり得策ではありません(すでに自分に高い能力があれば別ですが)。
この肩書きを背負ってやるべき対策としては大きく2つ
新しい強みを手に入れる
戦い方を変えて自分の魅力を企業側にアピールする
これらを実践することで、たとえ大学中退であっても自分が願う就職先を見つけることが可能になります。
具体的な方法は以下の通りです。
通信大学で卒業資格を取得する
これは大学を退学した理由にもよりますが、やむを得ない都合で大学を退学したのであれば、お金を稼ぎながら大学に通い、そこで大学の卒業資格を取ることも一つの選択肢になります。

大学を卒業したからといって良い就職先が見つかる保証はありませんが、どうしても大卒で正社員として働きたい場合には、通信大学での卒業資格の取得を考えておきましょう。
資格を取得・スキルを身につける
これからの時代は、正社員=安定ではなくなります。
日本を代表するあの『トヨタ』の社長が発言していました。
『これからの時代は終身雇用の継続は難しい』
つまり、正社員として60歳まで働き続けることを保証することができる時代は終わっているため、大学を卒業して正社員になったとしても、そこから自分のスキルを伸ばしていかなければ自分の身を守ることはできません。
そんな中で、資格やスキルを身につけている人たちは、他の人にはできない希少価値の高い能力を持っているため、会社に万が一のことがあっても働き先を見つけることができますし、いざとなれば個人でもお金を稼ぐことができるのです。

大卒の肩書きは大卒求人に応募できるメリットがありますが、実際にお金を稼ぐスキルとは直結しないため、この先の時代のことを考えると、自分の手で稼げるスキルを身につける努力は必ず必要になるのです。
これは大学を辞めた人に限ったことではありませんが。
書類選考のない環境を選ぶ
学歴・資格・スキルも重要ではありますが、大学を辞めた状態で就職することを考えた場合、戦い方も考える必要があります。
例えば、書類選考で人を選ぶ環境では、大学中退よりも専門卒・大卒・短大卒が圧倒的に有利になるため、書類の時点で弾かれる可能性が高いです。
しかし書類選考のない環境で就職活動をすれば、たとえ大学中退・フリーター・ニートであったとしても、面接で自分の採用・不採用を判断してもらうことができます。

ちなみに書類選考のない就職エージェントで評判が良いのはこちらです。
まとめ

『大学を辞める』この決断はなかなか勇気がいることですが、そのまま大学に居続けたとしても未来に対する保証はありませんし、むしろ大卒で奨学金を抱えた方が苦しくなることも考えられます。
家庭の事情でやむを得なく退学することもありますし、単純に大学がつまらないから退学する人もいます。

しかし現代は働き方が多様化し始めているため、本気で自分が行動を起こせば、何歳からでも人生を変えられる環境は整っています。
大学を辞めたとしても人生を良い方向に導く選択はたくさんありますので、ネガティブにならずにガンガン行動していきましょう。




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