Pocket

あなたは介護職員と聞いて、今どのようなイメージを思い浮かべたでしょうか?

おそらく大半の方が、介護職員=大変・辛い・キツイなどのネガティブなイメージを持ったと思います。

求人募集の中に、常に『介護職』は見かけますが、それを知ると

『ブラックすぎて人が集まらないのでは?』

『労働時間が長くてキツイからすぐ辞めるのかもしれない‥』

なんて不安が出てきてしまいます。

どんな人であれ、自らブラック企業・労働環境の悪い職場に就職したいとは思いません。

なので、ここでは『介護職』という枠組みで離職率の高さの実態について掘り下げていきたいと思います。

avatar
当然働く場所によっても人間関係・労働時間・職場環境は異なりますが、一番気になる『介護職全体』から今回の内容を切り込んでいきます。

ちなみに最初にお伝えしておきますが、思っている以上に今後は安心して働ける業界になるはずですよ。

介護職の離職率の高さの真実

とりあえず、あれこれ話す前に、実際に出ている一つのデータをご覧ください。

引用元:「介護労働実態調査」の結果

こちらは介護職員が不足しているかどうかの調査になりますが、毎年のように従業員の数が不足していると感じる調査結果が出ています。

とはいえ、このデータだけ見ると介護職員が減っているような印象を受けますが、合わせてこちらのデータも確認すると、話が大きく変わってきます。

引用元:総務省統計局

こちらのデータを見ても分かる通り、毎年数十万人単位で高齢者が増加しているため、当然介護が必要なお年寄りも増加していることになります。

つまり、介護職員が足りない理由の根本的な原因は、介護職員の離職率の高さではなく『お年寄りの急激な増加による人手不足』が一番の原因なのです。

ちなみに介護職員の離職率に関しては

引用元:「介護労働実態調査」の結果

このようなデータが出ており、前年度と比較してもそこまで高くはなっていないことがわかります。むしろ減少傾向にあるというデータになっているのです。

つまり今の段階で言えることは

現段階でわかっている事

『介護職員の離職率はそこまで高くはないが、介護施設に入りたいお年寄りは年々増加しているため、単純に人手が足りていない』

これが正しい解釈になります。

もちろん今後団塊世代の退職によって、さらに介護施設に入ってくるお年寄りの数は増えてくるはずです。

介護職員の主な離職の理由

ではさらにミクロな視点で分析をしていきましょう。

世間で言われているような大規模な退職はないものの、毎年一定数は介護の仕事を退職している人たちが存在します。

avatar
なぜこの人たちが退職をしてしまうのか?その理由は気になるところですが、主な理由をデータでまとめられているものがあったので、こちらをシェアしておきます。

引用元:「介護労働実態調査」の結果

辞めた理由に関しては、上記のデータ以外にも色々とあるのですが、主な理由はこれらの項目になります。

意外だったのは、退職の理由トップが『仕事がきつい』ことではなく『職場の人間関係』になっていたことです。

正直、介護と聞いただけで仕事がキツイイメージがありますが、実際のデータでは他の職場と同じように『人間関係』が主な退職理由となっていたため、やはり介護職がブラックな働き方をさせる噂は一部だけで、労働環境は改善されていきていることが分かります。
avatar
ただ、やはり一定数『収入が少ない』ことを退職理由に挙げているため、まだまだ賃金の改善は期待できないのかもしれません。

とはいえ、これから需要の高まる仕事であることは間違いありませんから、人手不足となれば、必ず国が対策をしていきます。

つまり、近い将来必ず

『介護職をやりたい人が増えるような環境作り』

が実現されるはずです。

ちなみに、これは保育士も同じことが言えそうですけどね。

フリーター→介護職は鉄板でおすすめできる理由

数ある仕事の中で介護職を選ぶメリットとしては、やはり『将来性』の点が大きいですが、実はフリーターの立場から介護職への就職は結構鉄板でオススメできる流れです。

注意点

もしすでにやりたい仕事がある場合には、わざわざ介護職に進む必要はありません。

avatar
しかし、フリーターの立場を抜け出して就職したい‥けど実際にどんな仕事をすれば良いか分からないと思っている場合には、一つの選択肢として介護を選ぶのも良いでしょう。

なぜフリーターから介護職への転職がオススメなのか?その理由は大きく3つです。

実はそこまで賃金が低くない

まず、メディアが取り上げる情報として

『介護職の仕事は給料が低い』

というものが挙げられますが、これはデータとしては事実なのですが、実はカラクリがあります。

avatar
少し過去に戻ってみると分かりますが、実は介護業界は2000年に大きな転換期が訪れています。

この時に『介護保険制度』がスタートし、民間企業が介護の業界に参入し始めました。

介護業界の真実

つまり、本格的にビジネスとしてこの業界が注目され始めたのは最近のことなので、長期的に働き続けている人材の数が圧倒的に少ないのです。

データというのは、全体の平均値を示すものになります。

この介護業界に関しては、そもそも業界の賃金の底上げをしてくれる40代50代のベテラン従業員の数が圧倒的に少ないため、当然賃金が低いデータが作られるのです。

別の業界の常識

他の業界は、歴史が古く、40代50代で高給取りになっている人間が多いため、単純に賃金の底上げができるため業界の給料が高いとデータで出ているのです。

このカラクリを知ると、実は介護職の仕事は賃金が低いだけではなく『まだ歴史が浅いだけで、これから伸びることがほぼ確定している』ということがすぐに分かります。

今後間違いなく伸びる業界の一つ

ビジネスというものはシンプルです。

avatar
伸びる業界というのは、単純に人が求める数が増えているから伸びているのです。
avatar
人の集まるところにお金も集まると言いますからね。

この先の介護業界の未来を考えてみてください。

団塊世代が大量に退職し、その後介護施設にお世話になるお年寄りは確実に増えてきます。

そうなると、介護施設側も受け入れられる人数に限りがあるため、施設利用の料金を上げて運営する流れがおきます。

すると当然働いている人間の賃金も高くなり、介護職業界全体の賃金が上がっていき、数ある業界の中でも最低賃金の高い仕事として認められ始めるはずです。

そうすると、多くの民間企業が介護業界に参入してくるため、ここで新たな競争が起こります。

つまり、業界全体の底上げがされるため、今後右肩上がりに伸びる可能性が高いということです。

一度全体をシンプルに見てみると、すぐにこの業界の可能性に気づくと思いますよ。

資格を取得すれば食いっぱぐれない

avatar
この介護業界に関しては、基本的には学歴不当で雇ってもらえることがほとんどなので、給与面や待遇面を良くするためには『資格』の取得をする必要があります。

普通に働く分ならば特別な資格は必要なしで受け入れてくれる職場はたくさんありますが、自分が将来的に選択肢を広げたいのであれば、働きながらでも介護関連の資格取得に力を入れてみましょう。

おすすめの介護求人サイト

【MC-介護のお仕事】有資格者・無資格者・未経験OK

きらケア派遣時給1700円以上の仕事あり

まとめ

どちらかというと悪いイメージを持つ介護業界ではありますが、将来的な視点で考えると、これほど伸びる可能性を秘めた業界はそこまで多くはありません。

avatar
AIなどで多くの仕事が失われていくと言われている中で、伸びる業界というのはごく少数です。
AI時代の介護職

もちろん介護の仕事の多くはAIに切り替わる可能性がありますが、それでもこの業界時代は今後も拡大していくため、仕事が全て消えて無くなることはありません。

世間のイメージは結局『イメージでしかない』ことも事実なので、自分がどんな仕事に就くにしても、とりあえず詳細な情報を自分の手で調べてみてください。

そしてその一つの参考として今回の記事を役立てていただければ幸いです。

Pocket